自宅で焼肉を楽しみたいと思っても、部屋に広がる煙や食後の油汚れが気になり、結局お店で食べることを選んでしまう方もいるのではないでしょうか。特にマンションやリビングでの焼肉は、食事そのものよりも、その後の換気や掃除が面倒に感じられることがあります。
そんな悩みに対応するために開発されたのが、イワタニのスモークレス焼肉グリル「やきまる3」です。
一般的に「やきまる3」と呼ばれていますが、正式な製品名は「カセットガス スモークレス焼肉グリル やきまるスリム(CB-SLG-3)」です。従来モデルの煙を抑える構造を受け継ぎながら、新たに油はねを軽減するガード付き水皿を採用したことで、室内での焼肉をより快適に楽しめるよう工夫されています。
結論からいうと、やきまる3は、煙だけでなくテーブル周辺の油汚れも減らしたい方や、少人数で気軽に焼肉を楽しみたい家庭におすすめの製品です。
ただし、スモークレスといっても完全に煙が出なくなるわけではありません。また、焼肉プレートが比較的小さいため、大人数で一度に大量の肉を焼きたい場合には不向きな面もあります。
そこで今回は、やきまる3の特徴やメリット・デメリットを整理しながら、煙や油はねを抑える仕組み、やきまる2との違い、購入前に知っておきたい注意点まで詳しく解説します。
イワタニ やきまる3とは?自宅焼肉を快適にするスモークレスグリル
煙と油はねの両方に配慮した焼肉専用グリル
イワタニのやきまる3は、2025年3月に登場したカセットガス式の焼肉専用グリルです。
最大の特徴は、従来のやきまるシリーズが得意としていた煙の発生を抑える機能に加え、焼肉中に飛び散る油への対策が強化されていることです。
一般的な焼肉プレートでは、肉から溶け出した脂が高温部分に触れることで煙が発生したり、加熱中の脂が周囲に飛び散ったりします。そのため、焼肉を楽しんだ後にテーブルや床がベタついてしまうことも珍しくありません。
やきまる3では、プレートの温度上昇を適切にコントロールするとともに、肉から落ちた脂が直接炎に触れにくい構造を採用しています。さらに、プレートを囲むように設置されたガード付き水皿によって、テーブル周辺への油の飛散も軽減できる設計です。
つまり、単に肉を焼くための調理器具というより、室内で焼肉をしたときの不満を減らすことに重点を置いた製品といえるでしょう。
やきまる3のサイズ・重量・基本スペック
やきまる3の本体サイズは、幅319mm、奥行279mm、高さ149mmです。重量は約1.9kgで、焼肉プレートの直径は233mmとなっています。
本体は食卓に置きやすいコンパクトな設計ですが、プレートの焼き面積は大型ホットプレートほど広くありません。そのため、一度に大量の肉を焼くというより、食べるペースに合わせて少しずつ焼いていく使い方に適しています。
最大発熱量は1.0kW(900kcal/h)で、ガス消費量は約76g/h。イワタニカセットガスを使用した場合、メーカー公表の連続燃焼時間は約217分です。
ただし、燃焼時間は気温20〜25℃で強火連続燃焼した際の測定値であり、実際には使用環境や火力調整によって変わります。
また、プレートにはフッ素樹脂加工を施したアルミダイカストが使われています。食材がこびり付きにくく、使用後の洗浄にも配慮されているため、焼肉を気軽に楽しみたい方にとって扱いやすい仕様です。
カセットガス式だから電源コンセントが必要ない
やきまる3は電気式ホットプレートとは異なり、カセットガスを燃料として使用します。
そのため、食卓の近くにコンセントがなくても設置でき、電源コードや延長コードを準備する必要がありません。
例えば、ダイニングテーブルの中央に焼肉グリルを置きたい場合、電気式ではコードの長さや配線の位置が気になることがあります。一方、カセットガス式ならそうした制約を受けにくく、食卓をすっきり使えることがメリットです。
さらに、ガスバーナーでプレートを直接加熱するため、電気ヒーターとは異なる加熱方式を採用しています。
ただし、電源が不要だからといって、どこでも自由に使用できるわけではありません。カセットガスを燃焼させる製品なので、適切な換気と安全な設置環境が必要になります。
やきまる3は本当に煙が少ない?スモークレス構造の仕組み
プレート温度を約210〜250℃に抑えて煙の発生を軽減
焼肉をすると煙が発生する理由の一つは、肉から出た脂が高温になり、熱分解や焦げ付きによって煙を発生させることです。
一般的な焼肉器では、プレートの一部が高温になりすぎたり、脂がバーナーに落ちたりすることで、煙が増える場合があります。
これに対して、やきまる3はプレート表面の温度を約210〜250℃にコントロールする設計になっています。
この温度設定は、肉を焼くための熱を確保しながら、脂が過度に高温になることを抑えるためのものです。
もちろん、食材の量や厚み、加熱時間によって実際のプレート温度は変化します。それでも、焼肉時の発煙原因を構造的に減らそうとしている点は、通常の平面プレートとの大きな違いです。
なお、温度を抑える仕組みがあるからといって、肉に焼き色が付かないわけではありません。直火によってプレートを加熱するため、焼肉に必要な加熱性能を確保しながら煙の発生を抑えることを目指しています。
肉の脂が炎に直接触れにくい構造
やきまる3が煙を抑えられる理由は、プレートの温度管理だけではありません。
もう一つ重要なのが、肉から落ちた脂を水皿へ誘導する構造です。
焼肉では、脂がバーナーの炎に直接触れると、煙が発生したり炎が大きくなったりする原因になります。
やきまる3では、プレートから落ちた脂が直接炎に触れにくいよう工夫されており、脂を下部の水皿へ落とす仕組みが採用されています。
これにより、脂を高温の炎で燃焼させる状況を減らし、煙の発生を抑制します。
プレートの温度を適切に保つことと、脂を炎に落とさないこと。この二つを組み合わせている点が、やきまるシリーズのスモークレス構造の特徴です。
単純に火力を弱くするだけではなく、脂の流れまで考えて設計されているため、自宅焼肉で気になる煙への対策として合理的な構造といえます。
煙が少なくても焼肉のニオイは残る
やきまる3を購入する前に理解しておきたいのが、煙の少なさとニオイの少なさは必ずしも一致しないということです。
焼肉では、肉や脂が加熱されることで香りの成分が発生します。これらは目に見える煙が少なくても室内に広がるため、スモークレスグリルを使用したからといって、焼肉特有のニオイが完全になくなるわけではありません。
また、脂身の多い肉を大量に焼いた場合や、味付け肉のタレが焦げ付いた場合には、通常より煙が発生する可能性があります。
そのため、やきまる3を使う場合でも換気扇を運転し、十分な換気を行うことが大切です。
特にマンションや高気密住宅では、室内にニオイが残ることも考えられるため、煙が少ないという特徴だけに頼らず、換気設備と併用することをおすすめします。
やきまる3の大きな進化は油はねを抑えるガード付き水皿
高さ約4.7cmのガードが油の飛散を軽減
やきまる3が従来モデルから進化したポイントとして、特に注目したいのがガード付き水皿です。
従来のやきまる2も煙の発生を抑える構造を備えていましたが、新モデルでは水皿のフチを高くし、焼肉プレートを囲むガードとして機能させています。
ガードの高さは約4.7cmで、直径233mmのプレートの周囲を囲むように配置されています。
焼肉中には、肉の表面にある水分や脂が加熱され、細かな油滴が周囲に飛び散ることがあります。しかし、やきまる3ではプレートの周囲にガードを設けることで、横方向へ飛ぶ油の一部を受け止め、テーブルや本体への付着を軽減する構造になっています。
焼肉中の油はねは、食事をしているときにはそれほど気にならなくても、後片付けの段階で負担を感じやすいものです。
テーブルの表面だけでなく、近くに置いた食器や調味料の容器までベタついてしまうこともあるため、油の飛散を抑えられることには実用的な価値があります。
掃除の負担を減らしたい家庭ほどメリットが大きい
やきまる3の油はね対策は、すべての家庭に同じ価値があるわけではありません。
例えば、普段からダイニングテーブルで焼肉をする家庭では、テーブル周辺への油汚れをできるだけ減らしたいと考えるでしょう。特に、布張りの椅子やカーテンが近くにある場合は、油の飛散が気になることもあります。
また、焼肉をするたびにテーブルを広範囲に拭き掃除している場合には、油はねの軽減が後片付けの負担を減らすことにつながります。
一方、焼肉をするときには必ずテーブル全体に保護シートを敷いている方や、屋外の適切な場所で使用することが多い方にとっては、ガードの追加によるメリットが小さく感じられる可能性もあります。
つまり、やきまる3の購入価値を考えるうえでは、単純な焼き性能だけでなく、焼肉後の掃除をどれだけ面倒に感じているかが重要な判断材料になります。
油はねが完全になくなるわけではない
ガード付き水皿は便利な仕組みですが、油の飛散を完全に防ぐものではありません。
プレートの上部は開放されているため、上方向へ飛んだ油やガードを越えた油滴が周囲に付着する可能性があります。
また、脂の多い肉や水分の多い食材を焼く場合には、油はねが増えることも考えられます。
したがって、油はねを完全に防止する製品として期待するのではなく、通常の焼肉グリルと比べて飛散範囲を減らすための工夫がある製品として理解することが大切です。
家具や壁への汚れを極力避けたい場合には、必要に応じてテーブル周辺を保護するなど、従来どおりの対策も組み合わせるとよいでしょう。
やきまる3のメリットは?家庭で使いやすい理由
1〜2人の焼肉にちょうどよいコンパクト設計
やきまる3の焼肉プレートは直径233mmなので、大型ホットプレートのように大量の食材を並べられるわけではありません。
しかし、少人数で焼肉を楽しむ場合には、必ずしも広い焼き面が必要とは限りません。
例えば、夫婦2人で夕食に焼肉をする場合、食べたい分だけ少しずつ焼くことで、焼き上がった肉を温かいうちに食べやすくなります。
また、プレートがコンパクトなため、食卓に置いた際にほかの食器や飲み物を並べるスペースも確保しやすいでしょう。
ただし、食べる量が多い場合や、肉と野菜を同時に焼きたい場合には、焼き面積が足りなく感じられる可能性があります。
そのため、やきまる3は人数だけでなく、焼肉をどのようなペースで楽しみたいかによって評価が変わる製品です。
電源コードがないので準備や片付けがしやすい
電気式ホットプレートを使う場合、コンセントの位置によっては延長コードが必要になることがあります。
その点、やきまる3はカセットガス式なので、食卓の近くに電源がなくても使用できます。
電源コードがテーブルから垂れ下がったり、食器の間を通ったりすることがないため、配線を気にせず焼肉を楽しみたい方には便利です。
また、使用後もコードをまとめる必要がなく、本体を冷ましてから片付けられるため、準備と収納の流れをシンプルにできます。
ただし、ガスボンベの着脱や保管には注意が必要です。電源コードがない代わりに燃料の管理が必要になるため、この点は電気式ホットプレートとの違いとして理解しておきましょう。
フッ素樹脂加工プレートで汚れがこびり付きにくい
焼肉グリルを選ぶ際には、調理中の使いやすさだけでなく、食後の洗浄方法も気になるところです。
やきまる3のプレートには、フッ素樹脂加工を施したアルミダイカストが採用されています。
フッ素樹脂加工は食材の付着を抑えるため、焼肉後に焦げ付きが残りにくいというメリットがあります。
ただし、フッ素樹脂加工は使用状況によって摩耗するため、金属製の硬い調理器具や研磨力の強い洗浄用品には注意が必要です。
長く使用するためには、プレートの表面を傷付けないように扱い、取扱説明書に従って洗浄することが大切です。
やきまる3のデメリットは?買ってから後悔しやすいポイント
大人数での焼肉には焼き面積が物足りない
やきまる3を購入する際に、最も慎重に確認したいのがプレートサイズです。
直径233mmという大きさは少人数での焼肉には便利ですが、家族4〜5人で一度に大量の肉を焼く場合には、十分なスペースを確保できない可能性があります。
特に、肉と野菜を同時に調理したり、厚切り肉を複数枚並べたりしたい場合は、何度かに分けて焼く必要があります。
そのため、大人数で食事をする機会が多い家庭では、焼肉専用グリルの煙対策を優先するのか、ホットプレートの広い焼き面を優先するのかを考えることが重要です。
一度に多くの食材を焼くことを重視するなら、大型ホットプレートの方が満足度は高くなるかもしれません。
カセットガスのランニングコストがかかる
やきまる3は電源を必要としない反面、燃料となるカセットガスを継続的に購入する必要があります。
メーカー公表のガス消費量は約76g/hで、連続燃焼時間は約217分です。
仮にカセットガス1本を300円で購入した場合、公表されている連続燃焼時間から単純計算すると、1時間あたりの燃料費は約83円になります。
ただし、この金額は仮定したガスボンベの購入価格とメーカー公表の燃焼時間をもとにした概算です。実際の使用時間や燃料費は火力調整、気温、使用環境によって変わります。
週末だけ焼肉を楽しむ程度であれば負担に感じにくいかもしれませんが、使用頻度が高い場合には年間の燃料費にも差が出ます。
また、電気式ホットプレートと比較する場合は、ガス代だけでなく電気代も含めて考える必要があります。
焼肉以外の料理には使いにくい
やきまる3は焼肉専用グリルとして設計されているため、幅広い料理に対応する電気式ホットプレートとは用途が異なります。
一般的なホットプレートであれば、お好み焼きや焼きそば、ホットケーキなどを調理できる製品もありますが、やきまる3はそうした多用途性を重視した製品ではありません。
そのため、調理器具をできるだけ少なくしたい方や、1台でさまざまな料理を作りたい方には、用途が限定されることがデメリットになるでしょう。
反対に、自宅で焼肉をする機会が多く、焼肉に適した専用グリルを探している場合には、機能を絞った設計がメリットになります。
水皿やガードの掃除は必要
油はねを軽減できると聞くと、後片付けがほとんど必要ないように感じるかもしれません。
しかし、実際には肉から落ちた脂が水皿にたまり、ガード部分にも油汚れが付着します。
つまり、テーブル周辺への汚れが減る一方で、プレートや水皿を洗う作業自体は必要です。
特に、脂の多い肉を焼いた後は水皿に汚れが残りやすいため、使用後の洗浄を前提に考えておく必要があります。
やきまる3の油はね対策は、掃除そのものを不要にする機能ではなく、掃除が必要になる範囲を減らすための工夫と捉えるとよいでしょう。
やきまる3とやきまる2の違いは?買い替える価値を検証
最大の違いは油はねガードの有無
やきまる3と従来モデルのやきまる2を比較した場合、最も大きな違いはガード付き水皿の採用です。
やきまる2にも、プレートの温度をコントロールし、脂が炎に直接触れにくくするスモークレス構造が搭載されていました。
一方、やきまる3では、従来の煙を抑える仕組みを維持しながら、水皿のフチを高くすることで油はね対策を強化しています。
そのため、すでにやきまる2を使用していて、煙の少なさや焼肉の仕上がりに満足している場合、必ずしも新モデルへ買い替える必要はありません。
ただし、焼肉をするたびにテーブル周辺の油汚れが気になっているなら、やきまる3のガード付き水皿には買い替えを検討するだけの理由があります。
火力やプレートサイズは基本的に共通
やきまる2とやきまる3は、最大発熱量がどちらも1.0kWで、プレート直径も233mmです。
さらに、ガス消費量は約76g/h、連続燃焼時間は約217分と、主要な公表スペックは共通しています。
このことから、やきまる3は焼肉の調理容量や最大火力を大きく向上させたモデルではなく、使い勝手や油はね対策を改善したモデルと考えられます。
特に、焼肉をする人数が増えたから新しいモデルへ買い替えたいという場合は注意が必要です。プレートサイズは変わっていないため、調理できる量が大幅に増えるわけではありません。
なお、本体サイズはやきまる2が幅303×奥行278×高さ149mm、やきまる3が幅319×奥行279×高さ149mmとなっています。
新モデルは幅がやや広くなっているものの、高さは従来モデルと同じ149mmに抑えられています。
油はねガードを追加しながらも本体全体の高さを維持している点は、食卓での使いやすさに配慮した変更といえるでしょう。
買い替えるなら価格差と掃除の負担を比較したい
やきまる2からやきまる3への買い替えを検討する場合、価格だけでなく、現在使用しているモデルへの不満を整理することが大切です。
例えば、やきまる2を使っていても特に油はねが気にならず、掃除の負担も感じていないのであれば、基本性能の近いやきまる3へ買い替える必要性はそれほど高くありません。
一方、焼肉をする頻度が高く、毎回テーブル周辺を拭く作業が面倒になっている場合には、ガード付き水皿の存在が魅力になります。
購入価格は販売店や時期によって異なるため、新旧モデルの価格差も含めて検討するとよいでしょう。
やきまる3を選ぶ価値は、火力の向上ではなく、油はねによる後片付けの負担をどれだけ減らしたいかにあります。
この違いを理解しておけば、新しいモデルという理由だけで買い替えてしまうことも避けられます。
やきまる3と電気式ホットプレートはどちらがおすすめ?
焼肉中心ならスモークレス構造が魅力
自宅で焼肉をすることが主な目的なら、やきまる3のような焼肉専用グリルは十分に検討する価値があります。
肉から落ちた脂を水皿へ誘導し、炎に直接触れにくくする構造は、焼肉中の煙を減らすことを重視した設計です。
また、油はねガードも備えているため、煙と油汚れの両方が気になる家庭には適しています。
ただし、電気式ホットプレートにも減煙構造や穴あきプレートを採用した製品があるため、すべての電気式製品よりやきまる3の方が煙を抑えられると断定することはできません。
比較する際には、単にガス式か電気式かを見るのではなく、脂を落とす構造や焼き面の形状まで確認するとよいでしょう。
さまざまな料理を作りたいならホットプレート
一方、焼肉以外にもお好み焼きや焼きそば、ホットケーキなどを作りたい場合には、電気式ホットプレートの方が使いやすいでしょう。
平面プレートを採用した製品なら、食材を広く並べたり、複数の料理を調理したりできます。
また、温度調整機能が充実している製品も多く、焼肉以外の用途にも対応しやすい点がメリットです。
ただし、電源コンセントの確保が必要になるため、食卓の配置によってはコードの取り回しが気になることもあります。
そのため、焼肉を中心に楽しみたいならやきまる3、さまざまな料理に使いたいならホットプレートというように、調理する料理の種類を基準に選ぶことをおすすめします。
やきまる3を快適に使うための注意点
使用前に水皿へ適切な量の水を入れる
やきまる3を使用する際には、必ず水皿に指定された量の水を入れる必要があります。
水皿には水位の目安となるラインが設けられているため、その位置まで水を入れて使用します。
肉から落ちた脂を水皿で受け止めることは、スモークレス構造を適切に機能させるうえで重要です。
水を入れ忘れたり、指定された方法と異なる使い方をしたりすると、本来の性能を十分に発揮できないだけでなく、安全上の問題につながるおそれもあります。
使用前には水量を確認し、使用中の取り扱いについても説明書に従うようにしましょう。
肉を一度に並べすぎない
プレートの焼き面積が限られているため、一度に大量の肉を並べると、焼き加減を確認しにくくなることがあります。
特に厚切り肉の場合は、表面に焼き色が付いていても中心部まで十分に加熱されていない可能性があります。
そのため、食材を重ねず、適度な間隔を空けながら焼くことが大切です。
また、鶏肉やひき肉などは食中毒予防の観点からも十分な加熱が必要になります。肉の種類に応じた適切な加熱を心がけましょう。
やきまる3は少しずつ焼きながら食べるスタイルに向いているため、一度に大量に焼こうとするより、食べるペースに合わせて調理する方が使いやすいでしょう。
使用後は十分に冷ましてから洗浄する
焼肉が終わった直後のプレートや水皿は高温になっています。
そのため、火を消した後は十分に冷めるまで待ち、安全を確認してから取り外しや洗浄を行う必要があります。
プレートにはフッ素樹脂加工が施されているため、硬い金属たわしや研磨剤を使用すると表面を傷付ける可能性があります。
また、本体のバーナー部分など、洗浄方法が指定されている部品については、必ず取扱説明書に従って手入れしてください。
なお、食器洗い乾燥機への対応については、今回確認できた製品仕様だけでは断定できません。食洗機を使用したい場合は、事前に対応可否を確認することが大切です。
やきまる3はマンションや室内でも使える?
室内焼肉を想定しているが換気は必要
やきまる3は、室内で焼肉を楽しむことを想定した製品です。
煙の発生を抑える構造が採用されているため、通常の焼肉グリルでは煙が気になっていた家庭でも、選択肢に入れやすいでしょう。
ただし、煙が少ないことと、換気が不要であることは別の問題です。
やきまる3はカセットガスを燃焼させる調理器具なので、換気が不十分な環境では酸素不足や不完全燃焼による一酸化炭素の発生につながる危険があります。
そのため、室内で使用する場合は必ず換気を行い、使用環境に応じて窓や換気設備を適切に利用してください。
また、マンションなどの集合住宅では、建物の管理規約によって火気の使用に関するルールが定められている場合もあります。
煙の少なさだけで使用可否を判断せず、安全面と建物のルールを確認しておくことが重要です。
テント内や車内では使用できない
カセットガス式という特徴から、キャンプや車中泊でも使えそうだと考える方もいるかもしれません。
しかし、やきまる3はテント内や車内での使用が禁止されています。
こうした空間は換気が不十分になりやすく、一酸化炭素中毒などの重大な事故につながる危険があるためです。
また、電源が不要だからといって、狭い場所や燃えやすいものの近くで使用してよいわけではありません。
安全に焼肉を楽しむためにも、製品に指定された使用環境と注意事項を守ることが大切です。
やきまる3がおすすめな人とおすすめしない人
煙と油はねを減らして自宅焼肉を楽しみたい人におすすめ
やきまる3は、室内で焼肉をする際の煙や油汚れが気になっている方に向いています。
特に、夫婦2人や一人暮らしで焼肉を楽しむ機会が多い場合には、コンパクトなプレートサイズを活かしながら、食べたい分だけ少しずつ焼くことができます。
また、ダイニングテーブルで焼肉をすることが多く、食後の油汚れをできるだけ減らしたい方にとっても、ガード付き水皿は魅力的な機能です。
さらに、電源コードを使わずに食卓をすっきりさせたい方や、焼肉専用の調理器具を探している方にも適しています。
すでにやきまる2を使っていて、油はねに不満を感じている場合も、やきまる3への買い替えを検討する価値があるでしょう。
大人数で一度に焼きたい人には不向き
一方、家族4〜5人で大量の肉や野菜を同時に焼きたい場合には、プレートの大きさが物足りなく感じられる可能性があります。
また、焼肉だけでなく、さまざまな料理に使える調理器具を探している方にも、用途が限定される点はデメリットになります。
さらに、煙やニオイを完全になくしたい方にも注意が必要です。やきまる3は煙の発生を抑える構造を採用していますが、無煙や無臭を保証する製品ではありません。
購入後の満足度を高めるためには、製品の特徴だけでなく、自分が何を優先したいのかを整理しておくことが重要です。
やきまる3のよくある質問
やきまる3は煙がまったく出ないのですか?
完全に煙が出なくなるわけではありません。
プレート表面の温度を約210〜250℃にコントロールし、肉から落ちた脂が炎に直接触れにくい構造によって、煙の発生を抑えています。
ただし、脂の多い肉や味付け肉を焼く場合などは煙が発生する可能性があります。また、焼肉のニオイも残るため、使用中は十分な換気が必要です。
やきまる3とやきまるスリムは同じ製品ですか?
一般的に「やきまる3」と呼ばれるモデルの正式名称は「カセットガス スモークレス焼肉グリル やきまるスリム」です。
標準モデルの商品コードはCB-SLG-3となっています。
なお、販売店によって商品名や管理用の型番表記が異なる場合があるため、購入時には正式な商品コードや仕様を確認すると安心です。
カセットガス1本でどれくらい使用できますか?
メーカー公表値では、イワタニカセットガス1本で約217分の連続燃焼が可能とされています。
ただし、この数値は気温20〜25℃で強火連続燃焼した際の測定値です。
実際の使用時間は気温や火力調整、使用状況によって変わるため、目安として考えてください。
やきまる3は何人用ですか?
メーカー公表のプレート直径は233mmです。
使用人数が厳密に指定されているわけではありませんが、焼き面積を考えると、1〜2人で少量ずつ焼く使い方に向いていると考えられます。
3人以上でも使用できる場合はありますが、一度に焼ける量が限られるため、食べる人数や量によっては待ち時間が長くなる可能性があります。
やきまる3のプレートは食洗機で洗えますか?
今回確認できた仕様情報だけでは、食器洗い乾燥機への対応を確定できませんでした。
そのため、食洗機を使用したい場合は、必ず取扱説明書で対応状況を確認してください。
また、フッ素樹脂加工を長持ちさせるためにも、洗浄時には表面を傷付けないよう注意することが大切です。
やきまる3の価格はいくらですか?
やきまる3のメーカー希望小売価格はオープン価格となっています。
実際の販売価格は購入する店舗や時期によって変わるため、購入前には本体価格に加え、送料や保証条件も確認しておくとよいでしょう。
また、カセットガスは別売りのため、初めて購入する場合は燃料の費用も考慮する必要があります。
まとめ|やきまる3は煙と油はねの両方を減らしたい家庭に向いている
イワタニのやきまる3にあたる「やきまるスリム(CB-SLG-3)」は、自宅で焼肉をするときに気になる煙と油はねの両方に配慮したスモークレス焼肉グリルです。
プレート表面の温度を約210〜250℃にコントロールする設計と、肉から落ちた脂が炎に直接触れにくい構造によって、焼肉中の煙の発生を抑えています。
さらに、従来モデルにはなかった高さ約4.7cmのガード付き水皿を採用することで、テーブルや本体への油の飛散を軽減できる点が大きな魅力です。
一方で、完全に煙やニオイがなくなるわけではなく、プレート直径233mmというサイズも大人数での焼肉には向いていません。また、カセットガスの購入費用や使用後の洗浄が必要になることも理解しておきたいポイントです。
従来のやきまる2と比較すると、火力やプレートサイズなどの基本性能は共通しているため、買い替える価値があるかどうかは、油はね対策をどれだけ重視するかによって変わります。
少人数で自宅焼肉を楽しむことが多く、煙だけでなく食後の掃除の負担も減らしたい方には、やきまる3がおすすめです。
反対に、大人数で一度に大量の食材を焼きたい方や、焼肉以外の料理にも幅広く使いたい方は、大型ホットプレートなども比較した方がよいでしょう。
焼肉グリルは、単に火力が強いものや新しいモデルを選べば満足できるわけではありません。実際に使う人数や頻度、食卓の広さ、後片付けにかかる手間まで考えることで、自分の生活に合った製品を見つけやすくなります。
やきまる3は、家庭での焼肉をもっと気軽に楽しみたい方にとって、検討する価値のある一台といえるでしょう。

