MENU

おうちの減煙焼肉グリルなら山善”YGMA-X100″

焼肉をする男女

「おうち焼肉をしたいけど、煙が気になって踏み切れない」「山善のXGRILLが気になっているけど、実際のところどうなの?」そんな疑問を持ってこのページにたどり着いた人は多いはずだ。

山善 YGMA-X100は、2020年に登場した4,000円前後の減煙焼肉グリルだ。Amazonでレビュー件数1,500件超・評価4.0という数字は、この価格帯の調理家電としては異例の実績といえる。ただ、「本当に煙は減るのか」「プレートの手入れは面倒じゃないのか」「他の製品と比べてどうなのか」といった疑問は、スペック表を眺めているだけでは解決しない。

この記事では、山善の企業歴史からスペック・価格・競合比較・実際のユーザーの困りごとまで、徹底的に調査した内容をもとに本音でレビューしている。

この記事でわかること

  • 煙約70%カットの仕組みと「実際どのくらい煙が減るのか」のリアルな評価
  • イワタニやきまる・アラジングラファイトグリラーなど競合製品との具体的な違い
  • 買って後悔しないための「おすすめできる人・できない人」の判断基準
目次

本音レビュー|4,000円でここまでできるのか

  • YGMA-X100の「良いところ」と「正直気になるところ」を忖度なく整理
  • 実際のユーザーの声をもとに、カタログスペックではわからないリアルな使用感を紹介
  • 「買って満足できる人」と「向いていない人」を明確に伝える総合評価

結論から言う:4,000円でこの性能は正直すごい

最初に総論を言ってしまうと、YGMA-X100は4,000円という価格に対して十分すぎる実力を持った製品だ。減煙性能・火力・コンパクトさ・使いやすさのすべてが、この価格帯の製品として期待される水準を上回っている。

Amazonでのレビュー件数は1,500件を超えており、評価は4.0という水準を維持している。これだけの数のレビューがついて4点台を保ち続けているという事実は、製品としての完成度が一定以上であることを示している。「マンション住まいで赤子がいるため、できるだけ煙が出ないモデルを探していた。お金をかければいくらでもあると思うけど、これはコスパがいい。油はねも少ないしシンプルで操作性もいい」という声は、この製品の本質を的確に表現している。

ただし手放しで絶賛できるかというと、そうでもない部分もある。いい面と気になる面、両方を正直に伝えていく。


良かった点①:減煙効果は「換気扇あり」なら実用レベル

「完全無煙」ではないという前提を理解したうえで使えば、減煙効果は十分に実用的だ。一般的なホットプレートで焼肉をしたときの「部屋が煙で真っ白になる」「翌日も壁や衣類に焼肉臭が染みついている」という状況とは明らかに違う。換気扇を回しながら使えば、煙が部屋に充満することはほぼなく、翌日にニオイが残ることも大幅に減る。

「マンションで窓を全開にできない環境でも、換気扇だけで十分だった」というユーザーの声が複数あり、都市部の集合住宅での使用を前提にした場合の安心感は大きい。ガス式のやきまるや一般的なホットプレートと比較して、電気式でここまで煙を抑えた製品はこの価格帯では見当たらない。


良かった点②:火力は思ったより強い

電気式グリルに対して「火力が弱いのではないか」と心配するユーザーは多いが、実際に使ってみると火力の強さに驚く声が多い。「強のまま使っているとタレが焦げ付くほど」という感想が出るほどで、1,000Wの加熱力はおうち焼肉に必要な火力を十分に確保している。

予熱後にダイヤルを中〜強に落として使えば、薄切りの牛肉は10〜15秒でしっかり焼き目がつき、肉汁を閉じ込めたジューシーな仕上がりになる。「炭火のうまさまではいかないが、だいぶそれに近い」という評価は言い得て妙で、電気式としては焼き上がりのクオリティが高い。立ち上がりが速く、スイッチを入れてから3〜5分の予熱でもう焼き始められるテンポの良さも、毎日使いたくなる理由のひとつだ。


良かった点③:軽くてコンパクト、収納に困らない

1.8kgという軽さと幅39cm×奥行25cmというサイズは、ひとり暮らしや二人暮らしの限られた収納スペースにとって大きなメリットだ。食器棚の一角や引き出しの中にすっぽり収まるため、「出すのが面倒で結局使わなくなった」という状況になりにくい。

気軽に出して使えるコンパクトさが、使用頻度を高める大きな要因になっている。「重くて出すのが億劫」という理由でホットプレートが押し入れに眠っているという経験をした人なら、この軽さのありがたさは実感しやすいはずだ。


正直気になった点①:プレートの裏面の掃除が手間

使ってみてユーザーが最も多く言及する不満点が、プレート裏面の掃除のしにくさだ。Xカット加工による複雑な凹凸形状に油と焦げが入り込むと、ふきんで拭くだけではなかなか落ちない。表面はフッ素コーティングで拭きやすいのに、裏面はコーティングがなく鉄が露出しているため、焦げがこびりつきやすい。

「プレートの手入れは洗剤を含ませて固く絞った布巾で拭いたあと、水を含ませた布巾で拭くことしかない。プレートの下側は複雑な形状で焦げ汚れは拭いても拭いても取れない」という声は、多くのユーザーが共感する正直な感想だろう。使い終わった直後にすぐ拭き取る習慣をつければかなり改善されるが、面倒と感じる人がいるのは事実だ。


正直気になった点②:野菜が焼けない

焼肉専用に特化した設計ゆえの制約として、野菜や小さな食材がXカットプレートの隙間から落ちてしまうという問題は避けられない。「焼き肉で野菜が焼けないのはNGだった」という声は購入前に知っておきたい情報のひとつだ。

アルミホイルや竹串などで工夫できる範囲ではあるが、毎回の焼肉で野菜も一緒にたっぷり食べたいというスタイルの人には、最初から平面プレートが付属する上位モデルを選んだ方がストレスが少ない。この点はYGMA-X100の設計上の制約であり、工夫でカバーできる限界がある。


正直気になった点③:フッ素コーティングの耐久性に不安が残る

「テフロンがそのうち剥がれるから、耐用回数はいいとこ10回だと思う」という辛口の評価が実際に存在する。もちろん丁寧に使えばもっと長持ちするケースが多いが、4,000円という低価格帯の製品としてコーティングの厚みや耐久性に限界があるのは正直なところだ。

金属製のトングや箸を使い続けると想像より早くコーティングが傷む。逆に言えば、シリコントングを使い・使い終わったら毎回すぐ拭き取るという二点を徹底するだけで、寿命はかなり延ばせる。耐久性の不満の多くは使い方に起因しているケースが多いため、正しい使い方の習慣がそのままコーティングの寿命に直結する。


総合評価:こんな人には迷わずすすめられる

改めてまとめると、YGMA-X100が最もフィットするのは「1〜2人で気軽においしくおうち焼肉を楽しみたい」「減煙グリルを初めて試してみたい」「とにかくコストを抑えたい」という人だ。この三つのどれかに当てはまるなら、4,000円という価格は失敗しても悔いのない水準であり、実際に使ってみて満足できる可能性が高い。

逆に、3人以上で同時にたっぷり焼きたい・野菜もたくさん焼きたい・プレートを丸洗いしたい・煙をほぼゼロにしたいという要求が強い場合は、最初から上位モデルや他社の製品を選んだ方が後悔が少ない。

「4,000円でここまでできるのか」という発見がある一方で「4,000円なりの割り切りが必要な部分もある」というのが正直な評価だ。その割り切りを理解したうえで購入すれば、コスパ最強の入門グリルとして長く活躍してくれる一台になるはずだ。

YamazenのXGRILLシリーズ

  • 1947年創業、機械工具の商社として出発した山善が、どのようにして家電メーカーとして知られるようになったのかを解説
  • 倒産寸前からの劇的な復活劇、そしてYAMAZENブランドが生まれるまでの流れ
  • XGRILLシリーズが誕生した2020年までの歴史的背景

丁稚奉公から始まった創業者の物語

山善の歴史を語るうえで欠かせないのが、創業者・山本猛夫という人物だ。1921年(大正10年)に福井県で生まれた山本は、10代のころから大阪の工具商・前田軍治商店に弟子入りし、8年間にわたって丁稚奉公として働いた。お金もなければコネもない。ひたすら現場で商売を学んだ時代だった。

1943年(昭和18年)、ついに独立を果たし「大阪工具製作所」を創業する。しかしその半年後、召集令状が届いて事業は強制休業に。戦地から戻ったのは1947年(昭和22年)のことで、復員後すぐに福井市で「山善工具製販株式会社」を立ち上げた。工具や機械の販売を主な事業とするこの会社が、今日の株式会社山善の原点となる。

この創業者のエピソードは後に作家・花登筐によって小説『どてらい男(どてらいやつ)』のモデルとなり、テレビドラマにもなって大ヒット。「モーレツ経営」の象徴として一世を風靡した。


高度成長期に一気に駆け上がった1950〜60年代

戦後の混乱が落ち着いた1951年(昭和26年)、本店を福井市から大阪市西区に移転。ここから山善は機械工具商社として急速に規模を拡大していく。

転機となったのは1962年(昭和37年)の大証2部上場、翌1963年(昭和38年)の東証2部上場だった。機械工具流通業界での株式上場は業界初の快挙であり、業界内外に山善の名前を一気に知らしめた。

1960年代後半から1970年にかけては、工作機械・産業機器・工具・住設機器など既存事業が軒並み二桁成長。1970年(昭和45年)2月には東証・大証ともに一部上場を果たし、売上高は1,000億円を超える規模にまで成長した。「モーレツ社長のモーレツ会社」という呼び名が定着したのもこの時期のことだ。


どん底に落ちた1970年代と、長い再建の道のり

急拡大の一方で、山善は大きなリスクも抱えていた。一部上場企業としての体裁を整えながら、不動産事業にも積極投資していた矢先、ドルショック(1971年)と第一次オイルショック(1973年)が立て続けに直撃した。

本業はしっかりしていたものの、過剰な拡大路線で積み上がった巨額の負債が足を引っ張った。「経営危機」のうわさが広まり、信用不安が連鎖。実態以上に厳しい評価をされながら、いばらの道を歩む時代が続いた。

この苦境から抜け出すのにかかった時間はおよそ10年。1980年代に入ってからは、個人の能力に頼りすぎた経営体質を改め、組織全体で安定・安心を作り出す「ゼウスプラン」と呼ばれる経営改革に着手した。財務の立て直し、社員教育の強化、組織の整備を地道に進め、かつての山善を取り戻していった。


家電事業の誕生と「YAMAZEN」ブランドの確立(1978年〜)

山善がいまのような家電メーカーとしてのイメージを持つようになったのは、1978年(昭和53年)に家庭機器部門を設置したことが出発点だ。もともとは工作機械や産業機器を扱う専門商社だったが、一般消費者向けの家電事業に本格参入した。

「YAMAZEN」のブランドで量販店に並ぶ扇風機や暖房器具が口コミで広がり、コストパフォーマンスの高い実用品として認知されるようになっていく。扇風機については特に知名度が高く、夏になると量販店の店頭でYAMAZENの名前を必ず目にするほどの存在感を持つようになった。

1990年代以降はデジタル家電を扱う「Qriom(キュリオム)」、住宅設備の「iENOGU(イェノグ)」、アウトドア向けの「キャンパーズコレクション」といった複数のサブブランドも展開。生産財(ものづくりを支える機器)と消費財(くらしを彩る家電)の両輪で事業を広げてきた歴史がある。


創業者の逝去と、次の時代への引き継ぎ(1991年)

1991年(平成3年)4月、山本猛夫は社長職を後任に譲り会長に就任した。コーポレートロゴの刷新や大阪新本社ビルの竣工など、新しい時代の幕開けを見届けるようにして、同年6月16日、急性呼吸不全のため70歳で逝去した。

山本が好んで口にした言葉のひとつに、「自分を谷底へ突き落とせ、そして自分で這い上がれ」というものがある。創業期の苦労、急成長の時代、オイルショックによる経営危機、そしての長い再建——まさにその言葉通りの経営人生だった。


2020年、XGRILLで新たなジャンルを切り開く

山善が家電メーカーとして長年培ってきたモノづくりのノウハウが結実したのが、2020年(令和2年)7月に発売した「XGRILL(エックスグリル)」シリーズだ。コロナ禍による外食自粛が続く中、「家で本格的な焼肉を楽しみたい」というニーズが急増したタイミングと見事に重なった。

プレート裏面に独自の「Xカット加工」を施すことで、煙を約70%・油ハネを約85%カットするという数字は、第三者機関(日本ラボテック株式会社)による試験で実証されたもの。「おうち焼肉革命」というキャッチコピーで話題を集め、2021年7月にはテレビ番組「天才!!カンパニー」でも紹介されるなど、一般消費者への認知を一気に広げていった。

Amazonではレビュー件数が1,000件を超え「Amazon’s Choice」を獲得。価格帯を4,000円前後に抑えつつ実用的な減煙性能を実現した点が市場に受け入れられ、XGRILLは山善の家電事業における看板製品のひとつとなった。

スペック詳細と他にはない注目機能

  • 本体サイズ・重量・消費電力など、購入前に確認しておきたい基本スペックを整理
  • 独自の「Xカット加工」がどういう仕組みで煙と油ハネを減らすのかを解説
  • 温度調節・水トレイ・フッ素コーティングなど、使い勝手に直結する機能を詳しく紹介

まず押さえておきたい基本スペック一覧

YGMA-X100のスペックをまとめると以下の通りだ。

項目内容
電源AC100V(50/60Hz)
消費電力1,000W
温度調節範囲保温80℃〜強230℃
温度制御方式バイメタル式サーモスタット(可変式)
本体サイズ幅39×奥行25×高さ8.5cm
重量約1.8kg
コード長さ約1.9m
付属品Xカットプレート・水トレイ・コントローラー
メーカー保証購入日から1年間

数字を眺めてまず気づくのは、1.8kgという軽さだ。同カテゴリの製品の多くが2kg台中盤〜3kg前後あることを考えると、明らかに持ち運びやすい。棚から出してテーブルに置く、食後に片付けてしまう、という日常の動作がストレスなくこなせる重さに収まっている。本体サイズも幅39cm・奥行25cmとコンパクトで、1〜2人用の食卓やひとり暮らしのダイニングテーブルにちょうど収まるサイズ感だ。


煙と油ハネを減らす「Xカット加工」の仕組み

YGMA-X100の最大の特徴は、プレートに施された「Xカット加工」にある。見た目は一般的な波型グリルプレートに見えるが、プレートの裏面にX字型のリブ(溝)が設けられており、これが煙と油ハネを減らすための核心的な構造だ。

仕組みはシンプルで、肉から出た余分な油がプレート表面の傾斜に沿って流れ、裏面のX字リブに誘導されて一点に集中しながら下の水トレイへと落ちていく。油がプレート上に留まっていると高温で蒸発して煙になるが、この構造があることで油がプレートから素早く離脱するため、発煙量が抑えられるという理屈だ。

第三者機関である日本ラボテック株式会社の試験(2020年5月)では、自社の従来ホットプレートとの比較で煙を約70%、油の飛び散りを約85%カットするという結果が出ている。「約70%カット」という数値はあくまでも比較試験の結果であり、完全無煙ではない点は頭に入れておく必要があるが、換気扇をまわしながら使えば室内でも十分快適に焼肉を楽しめるレベルには収まる。


無段階ダイヤルによる温度調節

温度調節はダイヤル式で、保温(80℃)から強(230℃)まで無段階に調整できる。デジタル表示もなく、ボタン操作もない。ぐりっと回すだけというシンプルな設計が、逆に使いやすさにつながっている。

実際の使い方としては、スイッチを入れたら最初は「強」にして予熱し、プレートが十分に温まったら「中〜強の間」くらいに落として焼くのが煙を出さないコツだ。強のままにするとタレが焦げやすく、煙も増えてしまう。弱めの温度でじっくり焼くスタイルの方が、煙が出にくく肉のうまみも逃げにくいと感じるユーザーが多い。

バイメタル式サーモスタットを内蔵しているため、設定した温度帯を自動でキープしてくれる。つまり「ダイヤルを合わせたら放置でOK」という使い方ができる。過熱防止の安全機能も内蔵されており、空焚き状態が続いた場合でも本体が異常な高温になりすぎる心配が少ない。


水トレイが担う二つの役割

本体底部にセットする水トレイは、地味だが重要なパーツだ。使用前に規定量の水を入れておくことで、二つの役割を果たす。

ひとつは油受けとしての役割。Xカット加工によってプレートから落ちてきた油が、直接本体底面に付着するのを防ぎ、水ごとまとめて処理できるようになっている。もうひとつは蒸散抑制の役割で、油が高温の底面に落ちて一気に蒸発するのを水が抑えてくれる。これも煙を少なくする仕組みの一部となっている。

水トレイは本体から取り外して丸洗いができる。使用後は油が浮いた水をそのまま流して洗えるため、後片付けの手間が最も少ない部位と言える。なお、水が熱くなっているので、使用直後ではなく十分に冷ましてから取り出すのが安全だ。


プレート表面のフッ素コーティングについて

プレートの焼面にはフッ素コーティング(いわゆるテフロン加工)が施されており、食材がくっつきにくい設計になっている。油を引かずにそのまま肉を置いても焦げ付きにくく、余分な油を使わないヘルシーな焼き上がりが期待できる点は、健康意識の高いユーザーにとってもメリットに映るはずだ。

ただし、コーティングには注意が必要な点もある。金属製のトングや箸でプレート表面を強くこすると、コーティングに傷がついて剥がれやすくなる。シリコン製や木製の調理器具を使うことが推奨されており、洗う際も硬いスポンジや研磨剤入りの洗剤は避けるべきだ。丁寧に扱えば長持ちするが、消耗品としての側面があることは理解しておいた方がいい。

なお、プレートはコントローラーの差し込み口(電気接点部)が濡れないように注意しながらであれば水洗いは可能だ。丸洗い不可と誤解しているユーザーも多いが、差し込み口さえ濡らさなければ普通に洗える。


コンパクト設計が実現した「ファンなし」の軽量ボディ

YGMA-X100はあえて吸煙ファンを搭載していない。ファンを省くことで本体を軽量・コンパクトに保ち、価格も大幅に抑えることができた設計思想の結果だ。上位機種のXGRILL STORMやXGRILL PREMIUMはファンを内蔵することでより高い減煙効果を発揮するが、その分価格も1万円前後と跳ね上がる。

YGMA-X100はXカットプレートと水トレイという「構造的な仕組み」だけで煙と油ハネを減らす、いわばパッシブな減煙方式を採用している。電気をたくさん使う装置を積まない分、消費電力は1,000Wのうちほぼすべてが加熱に使われるため、立ち上がりも速く火力も十分に確保されている。シンプルに機能を絞ることで、本当に必要なものだけが凝縮された製品と言える。

本体価格・電気代・維持費を徹底試算

  • 本体価格3,980円前後という驚きのコスパの実態を詳しく解説
  • 電気代・消耗品など、使い続けるうえでかかるランニングコストを具体的に試算
  • イワタニやきまるなど競合製品との維持費比較も紹介

本体価格はどれくらい?購入場所による違い

YGMA-X100の本体価格は、購入場所によって多少の幅がある。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要ECサイトでは概ね3,480〜4,280円の範囲で推移しており、セール時には3,480円まで下がることもある。送料については山善公式ショップ「くらしのeショップ」やYahoo!ショッピングの一部ショップでは送料無料で対応しているため、実質的に3,980円前後が標準的な入手価格と考えて間違いない。

ドン・キホーテなどの実店舗でも取り扱いがあり、価格帯はオンラインとほぼ変わらないか、やや高い程度。家電量販店やホームセンターでも販売されており、実物を確認してから購入したいという場合は店頭でのチェックも選択肢になる。

訳あり品(箱の破れや汚れがある未使用品)であれば楽天市場の一部ショップで3,680円前後から見つかることもある。中身の製品自体に問題がなければ、コストをさらに抑えられるケースだ。


1回あたりの電気代はいくら?

YGMA-X100の消費電力は1,000W。電気代の計算式は「消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力単価(円/kWh)」なので、一般的な電気代を30円/kWhとして計算すると以下のようになる。

  • 30分使用:約15円
  • 1時間使用:約30円
  • 1時間30分使用:約45円

焼肉をたっぷり楽しむ場合でも、1回あたりの電気代は30〜50円程度に収まる計算だ。月に4回使っても電気代の追加負担は120〜200円前後。年間に換算しても1,500〜2,400円程度であり、ランニングコストとしては非常に軽い。

なお、予熱の時間(3〜5分程度)も含めた実際の使用時間は1時間15分〜1時間30分前後になるケースが多い。それでも1回あたり40〜45円程度と、外食で焼肉を食べることを考えれば本体代を含めても圧倒的に安上がりだ。


消耗品や交換部品にかかるコスト

YGMA-X100を使い続けるうえで、定期的にお金がかかる消耗品はほとんどない。カセットガス式のグリルと違い、ボンベを買い足す必要がないのが電気式の大きなメリットだ。

ただし、プレートのフッ素コーティングは使い続けるうちに少しずつ劣化していく。剥がれが気になってきた段階で対応策を考えることになるが、山善からYGMA-X100のプレート単体が別売りされているわけではないため、コーティングが痛んできたら本体ごと買い替えるのが現実的な選択肢になる。

本体価格が4,000円前後という水準なので、2〜3年に一度買い替えたとしても年間の負担額は1,300〜2,000円程度。むしろ「ある程度使い切ったら新品に切り替える消耗品」と割り切って使う方が、ストレスなく長く焼肉を楽しめる。

水トレイは本体から取り外して丸洗いできるため、破損や紛失がない限り交換不要。コントローラーについても故障がなければそのまま使い続けられる。


カセットガス式のやきまると維持費を比べると

同価格帯の競合として真っ先に名前が挙がるイワタニの「やきまるII」は、本体価格が6,080〜7,280円前後とYGMA-X100より2,000〜3,000円ほど高い。さらにカセットガス式のため、使うたびにカセットボンベが必要になる。

カセットボンベ1本で約217分の連続使用が可能とされており、1本あたり100〜150円程度(まとめ買い時)のコストがかかる。焼肉1回の使用時間を1時間30分とすると、1回あたりの燃料費は約100〜130円になる計算だ。

月4回使うとすれば、燃料費だけで月400〜520円、年間5,000〜6,200円程度のランニングコストが発生する。一方YGMA-X100の電気代は年間1,500〜2,400円なので、維持費の差は年間3,000〜4,000円にもなる。初期投資でやきまるがYGMA-X100より高く、その後の燃料費でも差が開くことを考えると、コスト面ではYGMA-X100が明らかに有利だ。

もちろん火力の強さや焼き上がりの風味については電気式とガス式で違いがあり、一概にどちらが優れているとは言い切れない。あくまでコストの観点で比較した場合の話として参考にしてほしい。


本体価格4,000円をどう見るか

4,000円という価格は、焼肉店で1人前の肉を頼んだときの値段とほぼ変わらない。それだけのお金で自宅で何度でも使えるグリルが手に入るという事実は、改めて考えると相当コスパが高い。

もちろん価格が安い分、素材の質感やデザインに高級感はない。プラスチックのボディにシンプルなダイヤルという見た目は、おしゃれなキッチン家電とは一線を画す実用品的なたたずまいだ。しかしそれは見方を変えれば「余計なコストを一切かけず、必要な機能だけに集中した設計」とも言える。

「まずおうち焼肉を試してみたい」「二人暮らしで手軽に使えるものが欲しい」「1〜2人用でとにかく安く抑えたい」という人にとっては、これ以上ない入門機だ。4,000円という価格は失敗しても痛くない水準でもあるため、初めて減煙グリルを買う人の最初の一台として選ばれることが多いのも、なるほどと納得できる。

シリーズ全モデルを比較|どれを選ぶべきか

  • XGRILLシリーズがどのような順番でラインアップを拡充してきたかを時系列で整理
  • YGMA-X100と兄弟機・上位機種との具体的な違いを比較
  • 「どのモデルを選ぶべきか」の判断基準を使用人数・予算・機能の観点から解説

XGRILLシリーズはどう進化してきたか

XGRILLシリーズは2020年7月のYGMA-X100登場を皮切りに、ほぼ毎年新モデルを追加しながらラインアップを広げてきた。最初は「ファンなし・シンプル・低価格」という入門機1本からスタートし、ユーザーの声を受けながらプレート枚数・吸煙機能・サイズなど異なる方向性で派生モデルを展開している。

シリーズ全体を俯瞰すると、大きく「パッシブ減煙タイプ(ファンなし)」と「アクティブ減煙タイプ(吸煙ファンあり)」の2系統に分かれる。YGMA-X100はパッシブ減煙タイプの第一弾であり、シリーズ全体の原点に位置する製品だ。


YGMA-X100とSLG-X125の違い:コードの長さだけ

2020年8月、YGMA-X100の発売からわずか1か月後に登場したのがSLG-X125だ。スペックシートを並べてみると、プレート形状・消費電力・サイズ・重量・温度調節範囲はすべてYGMA-X100と同一で、唯一の違いはコードの長さだ。YGMA-X100が1.9mなのに対し、SLG-X125は2.5mのロングコードを採用している。

この0.6mの差が意外と効いてくる場面がある。ダイニングテーブルのコンセントが遠い間取りや、リビングのローテーブルで使う場合など、コードが届くかどうかがストレスになりやすい環境では、SLG-X125を選ぶ方が使い勝手がいい。価格はSLG-X125の方がやや安い場合もあり、コードの長さに困る心当たりがあるなら最初からSLG-X125を選ぶのが賢い選択だ。


YGMB-X120(XGRILL +PLUS):野菜も焼きたい人向けの進化版

2021年4月に登場したYGMB-X120は、YGMA-X100の直接の後継機にあたる上位モデルだ。Xカットプレートに加えて平面プレートが付属し、2枚使いができるようになった点が最大の変更点だ。

YGMA-X100は穴あきのXカットプレートのみの構成のため、もやしや細かくカットした野菜、ガーリックチップなどがプレートの隙間から落ちてしまうという欠点があった。平面プレートが追加されたことで、野菜や小さな食材も問題なく焼けるようになり、「焼肉だけでなく、野菜や海鮮も一緒に楽しみたい」というニーズに応えた。

また、プレートの網目がYGMA-X100より細かくなっており、食材の落下問題も改善されている。価格は6,000〜7,000円前後とYGMA-X100より2,000〜3,000円ほど高くなるが、野菜も一緒に焼きたい人には最初からこちらを選ぶ価値がある。


YGME-FX100(XGRILL STORM):吸煙ファンで煙をさらに減らしたい人向け

ファンなしのパッシブ減煙に対し、吸煙ファンを内蔵することで積極的に煙を吸い込む「アクティブ減煙」を実現したのがYGME-FX100(XGRILL STORM)だ。プレート両サイドに小型の吸煙ファンを搭載しており、焼いたときに発生する煙とニオイをその場で吸い込む仕組みになっている。

実際の検証でも、牛カルビをひっくり返したときにわずかに煙が出る程度で、窓開けだけで十分なレベルに抑えられるという評価が多い。「煙はある程度我慢できるが、ニオイが部屋に残るのが辛い」というユーザーには、ファンによるニオイ吸引効果が体感として違いを感じやすい。

一方で価格は9,778円前後と、YGMA-X100の約2.5倍になる。また吸煙ファンが搭載される分、本体が重くなり収納場所もやや取る。「とにかく煙とニオイを減らしたい、価格は多少かかってもいい」という人向けの選択肢だ。


YHP-TX130(XGRILL TRIPLE):3枚プレートで多用途に使いたい人向け

XGRILLシリーズ第5弾として登場したYHP-TX130は、Xカットプレート・たこ焼きプレート・平面プレートの3枚が付属するモデルだ。焼肉だけでなく、たこ焼きパーティーや野菜・海鮮の調理にも対応できる多目的ホットプレートとして設計されている。

YGMA-X100がひとり焼肉・ふたり焼肉に特化したシンプルな設計であるのに対し、XGRILL TRIPLEは「焼肉もたこ焼きも一台で済ませたい」という家族向けの要望に応えた製品だ。価格帯はさらに上がるが、複数の調理器具をまとめたいという人にとってはトータルコストを抑えられる選択肢になる。


XGRILL GRANDE:3〜4人以上での使用なら最初からこちら

XGRILLシリーズの中でプレートサイズが最大のモデルがXGRILL GRANDEだ。煙と油ハネを約80%カットと、YGMA-X100(約70%・約85%)と同等以上の減煙性能を持ちながら、複数人での焼肉にも対応できる大型サイズを実現している。プレートの洗いやすさも改善されており、シリーズの中で最も手入れがしやすいモデルとされている。

YGMA-X100を3〜4人で使おうとすると、焼き面積が不足してどうしても「焼いては食べ、焼いては食べ」という繰り返しになる。最初から3〜4人での使用を想定しているなら、YGMA-X100ではなくXGRILL GRANDEを検討した方が食事のテンポが上がって満足度も高くなる。


どのモデルを選ぶべきか:シーン別の選び方まとめ

こんな人におすすめモデル
1〜2人でコスパ重視のひとり焼肉をしたいYGMA-X100
コンセントが遠い・コードの長さが不安SLG-X125
野菜や海鮮も一緒に焼きたいYGMB-X120(XGRILL +PLUS)
煙・ニオイをとにかく徹底的に抑えたいYGME-FX100(XGRILL STORM)
焼肉とたこ焼き両方を一台でこなしたいYHP-TX130(XGRILL TRIPLE)
3〜4人以上でのグループ焼肉がメインXGRILL GRANDE

YGMA-X100はシリーズの入口として設計された製品であり、「まずは試してみたい」「1〜2人でシンプルに使いたい」という用途に絞れば今でも十分に現役の選択肢だ。ただし、使い始めてから「野菜も焼きたかった」「もっと人数が多い場面でも使いたい」という不満が出てくるようなら、最初から上位モデルを選んでおいた方が後悔が少ない。

競合製品と比較|やきまる・アラジンとの違い

  • 減煙グリル市場の主要競合3製品(イワタニやきまる・アラジングラファイトグリラー・アイリスオーヤマ)とYGMA-X100を多角的に比較
  • 電気式とガス式の根本的な違いを価格・火力・ランニングコストの観点で整理
  • 「結局どれを選ぶべきか」をユーザーの状況別に解説

まず前提として:比較する製品の選び方

減煙グリル・無煙ロースターのカテゴリは、ここ数年で製品数が一気に増えた。イワタニ・アイリスオーヤマ・象印・ブルーノ・アラジンなど、各社が独自のアプローチで参入しており、価格帯も3,000円台から30,000円超まで幅広い。

今回はYGMA-X100と同じ「1〜2人のおうち焼肉」を主な用途として比較検討されることが多い製品を中心に取り上げる。具体的には、カセットガス式で圧倒的な知名度を持つイワタニの「やきまるII」、遠赤外線ヒーターで高い評価を得ているアラジンの「グラファイトグリラー」、そして手軽な電気式として人気のアイリスオーヤマ「網焼き風ホットプレート」だ。


イワタニ やきまるII(CB-SLG-2)との比較

おうち焼肉グリルの定番として真っ先に名前が挙がるのがイワタニのやきまるシリーズだ。2016年の初代発売以来、累計販売台数が230万台を超える大ヒット商品であり、2021年に登場したやきまるIIはさらにフッ素加工の範囲を拡大してお手入れのしやすさを改善したモデルだ。

最大の違いは熱源だ。やきまるIIはカセットガスを使う炎加熱であるため、電気式のYGMA-X100と比べて火力が明らかに強く、肉の表面を素早く焼き固める力がある。炭火焼きには及ばないものの、電気式では得られない「ガスの直火感」がある点は、焼肉好きには無視できない違いだ。

一方でコストの差はすでに「価格とランニングコスト」の章で触れた通り、本体価格でも維持費でもYGMA-X100が有利だ。やきまるIIの本体価格は6,080〜7,280円前後とYGMA-X100より2,000〜3,000円高く、カセットガスのランニングコストが年間5,000〜6,200円程度かかる。

煙の少なさについては、両製品ともに「換気扇をまわせば室内でも十分」というレベルで拮抗しているが、やきまるIIはタレ付きの肉を焼いたときに煙が出やすいという声が多い点はYGMA-X100と共通した弱点だ。

比較項目YGMA-X100やきまるII
本体価格約3,980円約6,080〜7,280円
熱源電気(100V)カセットガス
ランニングコスト電気代のみ(年間約1,500〜2,400円)ガスボンベ代(年間約5,000〜6,200円)
火力標準的強め
煙の少なさ約70%カット特許構造で高水準
重量約1.8kg約2.0kg

アラジン グラファイトグリラーとの比較

アラジンのグラファイトグリラーは、同社の「グラファイトヒーター」技術を調理家電に応用した製品で、遠赤外線の熱で食材の表面を素早く焼き上げることができる点が最大の特徴だ。「炭火に近い焼き上がり」を実現するとして、焼肉好きのあいだで高い評価を得ている。

価格帯は15,000〜20,000円前後とYGMA-X100の約4〜5倍。同じ「減煙グリル」というカテゴリで語られることはあるが、実態としては完全に別セグメントの製品だ。グラファイトグリラーは減煙性能よりも「焼き上がりのクオリティ」を最優先で求めるユーザー向けであり、煙については完全無煙とはいかないため、換気環境が整った場所での使用が前提になる。

YGMA-X100との比較で正直に言えば、焼き上がりの美味しさという点ではグラファイトグリラーに軍配が上がる。しかし「4,000円 vs 15,000〜20,000円」という価格差を正当化できるかどうかは、使用頻度や焼肉へのこだわりの深さ次第だ。月に1〜2回の気軽なおうち焼肉が目的なら、YGMA-X100で十分すぎるほど事足りる。


アイリスオーヤマ 網焼き風ホットプレートとの比較

アイリスオーヤマの網焼き風ホットプレートは、YGMA-X100と価格帯が近い電気式の競合製品だ。網目のあるプレートで油を落とす構造はYGMA-X100のXカットプレートと発想が近く、よく比較対象に挙げられる。

実際の使用感の比較では、煙の少なさについてはどちらも「ひっくり返したときに少し煙が出る程度」という水準で大きな差はない。ただし火力の面ではYGMA-X100の方が強いという評価が多く、肉の焼けるスピードや焼き目のつき方に違いが出やすい。アイリスオーヤマのモデルは火力が控えめな分、煙は安定して少ないが焼き上がりがふんわりとしてしまう傾向がある。

焼肉らしい「しっかりした焼き目と香ばしさ」にこだわるなら、YGMA-X100の方が満足度が高くなりやすい。価格差もほぼないため、この2製品を比べた場合はYGMA-X100を選ぶ理由の方が多い。


象印 やきやきとの比較

象印のやきやきシリーズは知名度の高いホットプレートだが、構造的には一般的なホットプレートに近く、油落ち構造はあるものの煙の削減という観点ではXGRILLシリーズややきまるには及ばない。実際の比較検証では、やきやきは「常にモクモクと煙が出続ける状態」になりやすいという結果が出ており、おうち焼肉での煙対策を重視するなら積極的に選ぶ理由が見当たりにくい。ただし、焼肉以外の料理(お好み焼きや炒め物)にも使えるホットプレートとしての汎用性は高く、「焼肉専用機」としてではなく「多目的ホットプレートとして焼肉もやりたい」という用途なら一定の選択肢になる。


結局どれを選ぶべきか

各製品の特性を整理すると、選択の基準はかなりシンプルになる。

コストを最優先するならYGMA-X100の一択だ。本体価格・維持費ともに最安水準であり、減煙性能も「換気扇あり」の環境であれば十分実用的だ。ただし、野菜が焼けない・プレートの手入れに一手間かかるという制限は受け入れる必要がある。

火力と焼き上がりを優先するならやきまるIIが有力候補だ。ガスの直火による焼き上がりはYGMA-X100には出せない質感があり、維持費はかかるがそれを補う満足感がある。

予算を問わずとにかく美味しく焼きたいならグラファイトグリラーが頭ひとつ抜けた存在だが、15,000〜20,000円という投資に見合う使用頻度があるかどうかを先に考える必要がある。

「迷ったらまずYGMA-X100で試す」という入り口としての位置づけは、この比較をしてみても変わらない。4,000円という価格なら、万が一自分のスタイルに合わなかったとしてもダメージが小さく、そこから上位機種やガス式に乗り換えるという判断もしやすい。

こんな人には向かない|買う前に確認すること

  • YGMA-X100が向かないユーザーのパターンを具体的に列挙
  • 「買ってから後悔した」という実際のユーザーの声をもとに、購入前に確認すべきポイントを整理
  • おすすめしない理由とあわせて、代わりに検討すべき選択肢も提示

3人以上で同時に焼きたい人

YGMA-X100のプレートサイズは幅30cm×奥行20cm程度で、1〜2人用として設計されている。2人でゆっくり焼きながら食べるスタイルならちょうどいい広さだが、3人以上が同時にプレートを囲むと明らかに焼き面積が足りなくなる。

肉を何枚か置いたら残りのスペースがほとんどない、という状況になりやすく、「焼いては食べ、焼いては食べ」の繰り返しになってしまう。それ自体はおうち焼肉の楽しみのひとつとも言えるが、家族4人でわいわい楽しみたい、友人を招いてパーティーをしたいという場面では、テンポが悪くなってストレスを感じやすい。

3〜4人以上での使用を想定しているなら、最初からXGRILL GRANDEなどの大型モデルを選んだ方が満足度は確実に高くなる。「安いから」という理由でYGMA-X100を選んで後から大きいサイズが欲しくなり、買い直すユーザーも少なくない。


野菜や小さな食材も一緒に焼きたい人

YGMA-X100のXカットプレートは穴あき構造のため、もやし・細かくカットした玉ねぎ・ガーリックチップ・えのきなど、小さな食材はプレートの隙間から下に落ちてしまう。焼肉屋でよくある「肉と野菜を交互に焼く」というスタイルをそのまま再現しようとすると、野菜の扱いで不満が出やすい。

竹串や爪楊枝で刺して焼く、大きめにカットして落ちにくくするといった工夫でカバーできる場合もあるが、それなりに手間がかかる。焼肉に特化した製品として割り切るか、最初から平面プレートが付属するYGMB-X120(XGRILL +PLUS)を選ぶかの二択になる。

「野菜もたっぷり食べながら焼肉を楽しみたい」というライフスタイルの人には、YGMA-X100は最初から候補から外した方がいい。


プレートをジャブジャブ丸洗いしたい人

調理後の後片付けに対してストレスを感じやすい人にとって、YGMA-X100の洗い方はやや面倒に映る可能性がある。プレートにはコントローラーの差し込み口(電気接点)があるため、その部分を濡らさないよう注意しながら洗う必要がある。

シンクに水を張ってドボンと漬け置き洗い、という一般的なプレートの洗い方ができないため、慣れるまでは「どこまで濡らしていいのかわからない」と戸惑うユーザーが出やすい。プレート裏面のXカット形状は複雑な凹凸があり、隅に入り込んだ焦げを拭き取るのも手間がかかる。

丸洗いのしやすさを重視するなら、すべてのパーツが取り外して水洗いできるXGRILL PREMIUM(YGMC-FXT130)が適している。後片付けの楽さに毎回の焼肉の快適さがかかってくると感じる人は、最初から上位機種を検討した方がいい。


煙とニオイをほぼゼロにしたい人

YGMA-X100の「煙約70%カット」という数値は自社従来品との比較によるものであり、完全に煙をゼロにする製品ではない。換気扇をまわしながら使えば室内でも十分快適に使えるレベルだが、「一切煙が出ない」「焼いた後も部屋ににおいが残らない」という期待を持って購入すると、現実とのギャップを感じやすい。

特にタレ付きの肉を焼いたときや、火力を強にしたまま焼き続けたときは煙が増える。マンションで換気が難しい環境、煙感知器が敏感な部屋、煙やニオイに特に敏感な家族がいる環境では、YGMA-X100の減煙性能では物足りないと感じる場面が出てくる。

そういった環境での使用を想定しているなら、吸煙ファン内蔵のXGRILL STORMやXGRILL PREMIUMに投資する方が長期的な満足度は高くなる。


焼き上がりのクオリティにとことんこだわりたい人

電気式のYGMA-X100は、カセットガス式のやきまるや、遠赤外線加熱のアラジン グラファイトグリラーと比べると、焼き上がりの質感に違いが出る。電気ヒーターによる加熱は安定しているが、ガスの直火や遠赤外線ヒーターが生み出す「表面をパリッと焼き固める力」という点では一歩及ばない場面がある。

「炭火で焼いたような香ばしさが欲しい」「肉の表面をしっかり焼き固めてから中はジューシーに仕上げたい」といった焼き上がりへのこだわりが強い人には、YGMA-X100は力不足に感じられる可能性がある。コスパ重視ではなく、焼肉の美味しさを最大化することに投資できる人なら、最初からグラファイトグリラーやガス式グリルを選ぶ方が後悔が少ない。


長く使い続けることを前提にしている人

YGMA-X100は本体価格が4,000円前後という超低価格帯の製品であり、素材や部品の耐久性も価格相応といった評価が正直なところだ。フッ素コーティングの耐久性についてはユーザーにより評価が分かれるが、金属製のトングや強火での空焚きが続くと想像より早くコーティングが傷む場合がある。

プレート単体での交換販売がほぼ行われていないため、コーティングが剥がれてきたら本体ごと買い替えるのが現実的な選択になる。「1台を10年使い続けたい」という耐久重視の考え方とは相性がよくない製品だ。

長期間使い続けることを前提にするなら、多少高くても部品交換やアフターサービスがしっかりした製品を選ぶ方が、トータルの満足度は高くなる。YGMA-X100は「コスパ重視で気軽に使い、傷んできたら買い替える」という割り切りができる人に最も向いた製品だと理解しておくことが重要だ。

よくある困りごとと今すぐ試せる解決策

  • 実際のユーザーレビューから浮かび上がった「よくある困りごと」を6つに整理
  • それぞれの原因と、すぐに試せる具体的な解決策をセットで紹介
  • 「買い替えなくても工夫で解決できる」ことが意外と多い

困りごと①:プレートの裏側が汚れて拭き取れない

購入後に最も多く聞かれる不満のひとつが、プレート裏面の掃除のしにくさだ。Xカット加工によって複雑な凹凸形状になっている裏面には、調理中に油と焦げが入り込みやすく、ふきんで拭くだけではなかなか落ちないという声が多い。「表はフッ素コーティングで拭きやすいのに、裏は鉄むき出しで焦げがこびりつく」というのが典型的な不満だ。

解決策としてまず試してほしいのが、使用後すぐ・まだ温かいうちに拭き取ることだ。完全に冷えて油が固まってしまった状態で拭こうとするから落ちにくくなる。調理が終わったら食事中に少し冷ましつつ、食後すぐにキッチンペーパーや柔らかいふきんで油を拭き取る習慣をつけるだけで、かなり改善する。

どうしても落ちない頑固な焦げには、重曹ペースト(重曹を少量の水で溶いたもの)を柔らかい布につけて優しくこすると効果的だ。研磨剤入りの洗剤や硬いスポンジはコーティングを傷めるので使わないこと。また、裏面の焦げが気になる場合は、アルミホイルを軽く丸めたものをやわらかく伸ばして当てると、傷をつけずに焦げを剥がしやすくなるケースもある。


困りごと②:野菜がプレートから落ちてしまう

もやし・細かい玉ねぎ・えのき・ガーリックチップなど、サイズの小さい食材がXカットプレートの隙間から下の水トレイに落ちてしまうのも、実際によく聞かれる悩みだ。「肉は問題なく焼けるのに、野菜が全部下に落ちた」という体験をしたユーザーは多い。

最もシンプルな解決策は、野菜を大きめにカットして隙間に落ちにくいサイズに調整することだ。もやしや細かい野菜はアルミホイルを小さく折りたたんでプレートの一角に敷き、その上に乗せて焼くと落下を防ぎながら蒸し焼きに近い仕上がりにできる。玉ねぎは輪切りにして串や爪楊枝で刺してから置くと安定して焼きやすい。

それでも野菜を毎回快適に焼きたいという場合は、平面プレートが付属するYGMB-X120(XGRILL +PLUS)への買い替えを検討する価値がある。2枚プレートがあれば、肉はXカットプレートで、野菜は平面プレートでという使い分けができるようになる。


困りごと③:強火にすると煙が多くなる・タレが焦げる

「煙を約70%カットと書いてあるのに、思ったより煙が出る」という声も少なくない。ほとんどの場合、原因はダイヤルを「強」のままにして焼き続けていることにある。230℃という最高温度まで上げた状態でタレ付きの肉を置くと、タレが高温のプレートで一気に焦げて煙が増える。これはYGMA-X100に限らず、減煙グリル全般に共通する現象だ。

解決策は温度設定の見直しだ。肉を置く前に「強」で予熱してプレートをしっかり温めたら、肉を乗せる前に「中〜強の間」程度にダイヤルを落とす。じっくりと焼くことで煙が出にくくなり、肉汁も逃げにくくなるので美味しさも上がる。タレ付きの肉はあらかじめタレを軽く拭き取るか、タレなしで焼いてから後でタレをつけるスタイルにするだけで、煙の量はかなり減る。

換気扇を回すことと、窓を少し開けることも組み合わせると室内への煙の影響をさらに抑えやすい。「完全無煙」という製品ではないので、多少の換気は前提として考えておくのが正直なところだ。


困りごと④:フッ素コーティングがすぐに剥がれる気がする

「数回使っただけでプレートのコーティングに傷がついた」「剥がれてきた部分が気になる」という声も見受けられる。フッ素コーティングは消耗品的な性質を持つものであり、使い方次第で寿命が大きく変わる。

最も多い原因は、金属製のトングや箸でプレートをガリガリとこすることだ。肉をひっくり返すときや取り出すときに金属の先端がプレートに強く当たると、その摩擦でコーティングに傷がつく。シリコン製のトングや木製のへらに切り替えるだけで、コーティングの持ちが体感的に変わってくる。

もうひとつの原因は、使用後に汚れを放置して次回使う前に慌てて洗うというパターンだ。油が酸化してこびりついた状態を無理やり落とそうとすると、コーティングへのダメージが大きくなる。調理後すぐにふき取る習慣が、コーティングを長持ちさせる最も効果的な対策だ。


困りごと⑤:コントローラーの差し込み口を濡らしてしまった

「洗っているときに差し込み口に水が入ってしまった」「濡れた状態で使ってしまった」という失敗談も一定数ある。電気系統への水の浸入は、最悪の場合ショートや故障の原因になるため、特に注意が必要な部位だ。

もし差し込み口が濡れてしまった場合は、あわてて電源を入れず、まず完全に乾燥させることが最優先だ。風通しのいい場所に置いて自然乾燥させる、もしくはドライヤーの冷風(温風は熱でパーツが変形する恐れがあるので避ける)を当てるのが安全な対処法だ。丸1日以上乾燥させてから使用するのが無難だ。

洗う際の習慣として、プレートを洗うときは差し込み口を上側(天井方向)に向けた状態でスポンジを当てると、水が差し込み口に流れ込みにくくなる。あらかじめ差し込み口部分をキッチンペーパーや乾いたふきんで覆ってから洗う、というひと手間をかけるユーザーもいる。


困りごと⑥:1〜2人用と書いてあったのに2人では狭く感じる

「1〜2人用と聞いていたが、2人でたくさん食べようとするとすぐにプレートが埋まる」という声も意外と多い。プレートサイズは幅30cm×奥行20cmで、一般的な焼肉店の1人用グリルと同程度か、やや小さいくらいの感覚だ。

少量ずつ焼いては食べるというスタイルなら2人で使えるが、大量に肉を用意してたっぷり食べたいというタイプの人には物足りなく感じやすい。解決策は「焼き方のスタイルを変える」ことだ。肉をすべてプレートに乗せようとせず、3〜4枚ずつこまめに焼いては食べるというペースで楽しむと、プレートの温度も安定しやすく煙も出にくくなる。

どうしても一度に多く焼きたい場合は、2台並べて使うという選択肢もある。本体価格が4,000円前後なので2台でも8,000円程度。大きなグリルを1台買うのとほぼ変わらない価格で、用途に応じて片方だけ使ったり、2台フル稼働させたりという柔軟な運用ができる点は、低価格帯ならではのメリットといえる。

基本の使い方から煙を減らす活用テクニックまで

  • 初めて使う人向けの基本的なセットアップ手順をわかりやすく解説
  • 煙を最小限に抑えながら美味しく焼くための温度管理テクニックを紹介
  • 焼肉以外の意外な活用方法や、道具・食材の組み合わせアイデアも掲載

初めて使う前に:セットアップの正しい手順

箱から出してすぐに使い始める前に、パーツの確認と正しい組み立て順序を把握しておくと、その後の使用がスムーズになる。構造はシンプルで、慣れてしまえば30秒もあればセットアップが完了する。

まず本体を安定した平らなテーブルの上に置き、水トレイに水を入れてから本体にセットする。水の量は付属の説明書に記載された規定量を守ることが大切で、少なすぎると油が水に落ちた際に蒸発しやすくなり煙が増える原因になる。次にXカットプレートを本体の上にセットし、コントローラーを差し込む。最後に電源プラグをコンセントに差し込んでから、ダイヤルを「強」方向に回して予熱スタートという流れだ。

予熱は3〜5分が目安で、プレートの中央付近に水を数滴垂らしてジュッと蒸発するようであれば十分に温まっているサインだ。予熱が不十分なまま肉を乗せると、プレートに肉がくっつきやすくなるため、この一手間を省かないことが大切だ。


煙を減らすための温度管理テクニック

YGMA-X100を使いこなすうえで最も重要なのが温度管理だ。「強」のまま焼き続けるのではなく、予熱と調理で温度を使い分けることが、煙を抑えながら美味しく焼くための基本になる。

予熱は「強」でしっかり行い、肉を乗せたらダイヤルを「中〜強の間」程度に落とす。これだけで煙の発生量がかなり変わる。プレートが高温に保たれた状態で中火にすることで、肉の表面はしっかり焼けながら余分な油が素早く落ちるバランスが生まれる。強のまま焼き続けると油がプレート上で一気に高温になって蒸発し、煙として立ち上りやすくなってしまう。

タレ付きの肉を焼くときは特に注意が必要だ。タレには糖分が含まれており、高温のプレートに直接触れると焦げやすい。タレ付きの肉はあらかじめタレをキッチンペーパーで軽く拭き取るか、タレなしで焼いてから食べる直前にタレをつけるスタイルに変えるだけで、煙と焦げ付きが大幅に減る。


食材別の焼き方のコツ

肉の種類によって適した焼き方が異なるため、食材ごとの扱い方を覚えておくと仕上がりが格段によくなる。

薄切りの牛肉(カルビ・ロース)は火の通りが早いため、中〜強の温度で手早くひっくり返すのがポイントだ。焼きすぎると肉汁が逃げてパサついてしまうので、表面の色が変わりはじめたらすぐにひっくり返す。片面10〜15秒程度を目安にするとちょうどいい焼き加減になりやすい。

豚バラや豚トロは脂が多いため、脂がプレートに落ちやすく煙が出やすい食材の代表格だ。温度を中程度に抑えてゆっくり焼くことで、脂が落ちるペースをコントロールしやすくなる。急いで焼こうとして強火にすると、脂が一気に蒸発して煙が多くなる。

鶏もも肉や厚みのある肉は、中温でじっくり時間をかけて焼くのが正解だ。表面だけ焦げて中が生のままという失敗を防ぐためにも、強火は避けて「中〜弱」でじっくり加熱する。


水トレイの水加減で仕上がりが変わる

水トレイに入れる水の量は、意外と焼き上がりに影響する。規定量より少ない場合は落ちた油が水にうまく受け止められず、高温の底面に当たって蒸発しやすくなるため煙が増える。逆に多すぎると水が沸騰して蒸気が上がりやすくなり、プレートまわりが蒸れてしまう。

長時間使用する場合は、水が蒸発して量が減っていることがある。1時間以上の使用では途中で水トレイの水量を確認し、減っていたら少し足すとよい。ただし使用中に水を継ぎ足す際は、プレートや本体が熱くなっているため火傷に注意し、水トレイを引き出す動作もゆっくり慎重に行うことが大切だ。


焼肉以外の意外な活用法

YGMA-X100は名前通り「焼肉グリル」として設計されているが、工夫次第で焼肉以外の用途にも活用できる。

ステーキやサーモンの切り身など、ある程度厚みのある食材はプレートの波型形状でしっかりと焼き目がつき、余分な脂が落ちてヘルシーな仕上がりになる。魚の切り身をそのまま焼くと、焼肉と同じ要領でグリルができ、グリルパンで焼くよりも脂っこさが出にくい。

ウインナーやソーセージ類はXカットプレートの波型に沿って転がさずに置けるため、均一に焼き目がつきやすく、バーベキュー気分を手軽に楽しめる。ハーフタイムのおつまみや子供のおやつとしても活躍する。

アルミホイルを活用したアレンジも有効だ。ホイルを小さく折り畳んでプレートの一角に敷き、バターとにんにくを置いて溶かしながらガーリックオイルを作り、焼いた肉につけながら食べるという使い方もできる。チーズを入れた小さなホイル皿をプレートに置けば、チーズフォンデュ風のディップを作りながら焼肉を楽しむこともできる。


周辺アイテムを揃えるとさらに快適になる

YGMA-X100をより快適に使うために、一緒に揃えておくと便利なアイテムがいくつかある。

シリコン製のトングは必須といってもいいくらい重要だ。金属製のトングでプレートを傷つけるリスクが減り、フッ素コーティングの寿命を延ばすことに直結する。500〜1,000円程度で購入できるシリコントングを一本用意するだけで、毎回の使用感が変わる。

油はねガードはテーブルまわりへの飛び散りを防ぐのに効果的だ。市販のアルミ製油はねガードをグリルの周囲に立てると、テーブルクロスや周辺に飛び散る油を大幅に減らせる。段ボールをL字に折り曲げて代用するというユーザーもおり、使い捨てで後片付けが楽になるという利点もある。

煙やニオイが気になる場合は、小型の卓上換気扇(卓上レンジフード)をグリルの近くに置いて使うという方法もある。完全に煙を吸引するほどの効果はないが、ニオイが部屋に広がるスピードを遅らせる効果は期待できる。


後片付けを楽にする「使い終わった直後の習慣」

片付けのコツは、使い終わった直後の行動にかかっている。食事が終わったら電源を切り、プレートが少し冷めてきたタイミング(触れるくらいの温度になったら)でキッチンペーパーを使って表面の油と食べかすをざっと拭き取る。この一手間を入れるかどうかで、その後の洗い物の手間が大きく変わる。

油が完全に固まる前に拭き取ることで、こびりつきが最小限に抑えられる。その後は差し込み口を避けながら柔らかいスポンジと中性洗剤で表面を洗い、しっかり乾かしてから収納する。水トレイは油が浮いた水をそのまま流してスポンジで軽く洗えば完了だ。慣れてしまえば全体の片付けは10分もかからない。

中古相場と売却時の注意点

  • YGMA-X100の中古市場での流通状況と実際の相場価格を解説
  • 中古品を買うメリット・デメリットを新品価格と比較しながら整理
  • 使い終わったあとに売る場合の注意点と、少しでも高く売るためのコツも紹介

中古市場での流通状況と相場価格

YGMA-X100はヤフオクやメルカリをはじめとするフリマ・オークションサイトで一定数の出品が確認できる。オークションファンのデータによると、直近30日の落札件数は10件前後、平均落札価格は1,500円程度という水準だ。ヤフオクでは2,314円〜の出品が15件前後流通しているという状況も確認されている。

新品価格が3,980〜4,280円であることと比較すると、中古相場は新品の35〜50%程度に落ち着いている計算だ。家電製品全般の中古相場としては決して高くはなく、むしろかなり低い部類に入る。この価格帯の製品としては一般的な水準といえるが、後述する理由から、中古での購入を積極的にすすめにくい側面もある。


中古品を買うことをすすめにくい理由

YGMA-X100に限らず、フッ素コーティングが施されたグリル系の調理家電は、中古での購入にリスクが伴いやすいカテゴリだ。最大の問題は、フッ素コーティングの状態が外見からほとんど判断できないという点にある。

写真では綺麗に見えても、実際に手元に届いてみると細かい傷がコーティング全体に入っていた、部分的に剥がれていたという事態は珍しくない。コーティングが傷んだプレートは食材がくっつきやすく、焦げ付きも増え、使い勝手が新品時とは大きく異なる。「安く買えたと思ったら、すぐに買い替えを検討することになった」というケースが起きやすいのが正直なところだ。

加えて、電気製品としての安全面も気になる部分だ。前のオーナーがコントローラーの差し込み口を濡らしてしまっていた、強火での使用が続いて内部に負担がかかっていた、といった使用歴は購入前には確認のしようがない。メーカー保証も当然引き継がれないため、購入後すぐに不具合が出ても自己責任での対応になる。

新品と中古の価格差が2,000〜2,500円程度しかないことを考えると、このリスクを負ってまで中古を選ぶメリットは薄い。「安さ」を理由に中古を検討しているなら、新品のセール時を狙う方が結果的に賢い選択になりやすい。


中古品を買うなら「未使用品・未開封品」に絞る

どうしても中古・中古品市場で購入したい場合に狙い目となるのが、未使用品・未開封品として出品されているものだ。引っ越しや贈り物でもらったが使わなかった、購入したものの出番がなかったといった理由で出品されるケースがあり、こうした商品であれば状態面でのリスクは大幅に下がる。

未使用品であれば相場は2,500〜3,500円前後と、新品との価格差も縮まるが、フッ素コーティングの劣化リスクを避けられるという点では十分に検討する価値がある。出品者のコメントや評価、写真の枚数と詳細さを確認しながら、信頼できる出品者から購入することが重要だ。「未使用」と記載があっても梱包状態や付属品が揃っているかどうかも購入前に質問して確認しておきたい。


使い終わったあとに売る場合の現実

自分が使用したYGMA-X100を売ることを考えた場合、正直なところ大きな収益は期待しにくい。使用済みの相場は500〜1,500円前後が現実的なラインで、出品・梱包・発送の手間を考えると、費やす時間と労力に見合うかどうかは微妙なところだ。

それでも少しでも高く売りたいなら、いくつかのポイントを押さえておく価値はある。まず、コーティングの状態が売値を大きく左右するため、使用中からフッ素コーティングを丁寧に扱い、傷をつけないよう心がけることが重要だ。金属製のトングを使わない、使用後すぐに汚れを拭き取る、硬いスポンジで洗わないという習慣を続けるだけで、売却時の状態が変わってくる。

出品する際は、プレート表面・裏面・水トレイ・コントローラー・コードの状態を詳細に撮影し、写真を多く掲載することで購入者の安心感を高められる。元箱が残っている場合は必ず一緒に出品することで、査定額・落札額が上がりやすい。元箱なしと元箱ありでは数百円の差が出るケースもある。


売るよりも「使い切る」という考え方が現実的

YGMA-X100は本体価格が4,000円前後という水準の製品だ。フリマアプリへの出品・梱包・発送の手間を計算に入れると、500〜1,500円の売却益のために費やす時間とエネルギーは割に合わないと感じる人が多い。

この価格帯の製品に対する現実的な付き合い方は、「フッ素コーティングが傷んで使い勝手が悪くなってきたら潔く買い替える消耗品」として位置づけることだ。無理に売ろうとするよりも、使える間は大切に使い切り、寿命を迎えたら新品に切り替えるというサイクルの方がストレスなく快適に使い続けられる。

買い替える際には最新のXGRILLシリーズへのアップグレードを検討するのも一つの選択肢だ。使用感を踏まえて「野菜も焼きたい」「もっと煙を減らしたい」「もう少し大きいサイズが欲しい」という自分のニーズが明確になっているはずなので、次のモデルを選ぶ判断がより具体的にできるようになっている。

一緒に揃えたい関連アイテムとアクセサリー

  • YGMA-X100をより快適に使うために揃えておきたいアイテムをカテゴリ別に紹介
  • 「あると便利」から「これは必須」まで、優先度をつけて解説
  • 食材・調味料の選び方まで含めた、おうち焼肉をトータルで楽しむためのヒントも掲載

【必須級】シリコン製トング・ヘラ

YGMA-X100を購入したら、金属製のトングや箸は焼肉グリル専用として使うのをやめた方がいい。金属の先端がプレートに当たるたびにフッ素コーティングに細かい傷がつき、積み重なることでコーティングが剥がれやすくなっていく。この一点だけでプレートの寿命が大きく変わるため、シリコン製トングへの切り替えは最優先で行いたいアイテムだ。

シリコントングは500〜1,500円程度で購入できるものが多く、耐熱性も高いため焼肉の高温環境でも問題なく使える。先端部分がシリコンでコーティングされたステンレス製のトングが、強度と安全性のバランスが取れていておすすめだ。韓国式BBQ用として販売されているステンレスのハサミ型トングも、肉を切りながら使えて便利だが、刃の部分でプレートを傷つけないよう扱い方に注意が必要だ。

ヘラについても同様で、食材を押さえたり取り出したりする際に木製またはシリコン製を選ぶことがコーティングを守るうえで重要だ。100円ショップで手に入るものでも十分に機能するため、今すぐ用意できる手軽さも魅力だ。


【あると快適】油はねガード

YGMA-X100はXカットプレートの構造で油ハネを約85%カットしているが、それでも完全にゼロにはならない。特に豚バラや豚トロなど脂の多い食材を焼くときには、テーブルや周辺に油が飛び散ることがある。テーブルクロスや白いシャツへの油の飛び散りが気になる場合は、油はねガードの使用が効果的だ。

市販のアルミ製油はねガードは数百円から購入できるものが多く、コンパクトに折りたためるタイプはしまう場所にも困らない。グリルの三方向を囲むように立てるだけで、テーブルへの油の飛び散りが目に見えて減る。洗えるタイプを選べば繰り返し使えて経済的だ。

使い捨てを好む人なら、段ボールを適当なサイズにカットしてL字に折り曲げたものをグリルの後ろと両サイドに置くという方法も実用的だ。調理後はそのまま捨てられるため、片付けの手間がゼロになる。見た目は無骨だが、気軽に試せる点ではベストな選択肢のひとつだ。


【煙・ニオイ対策に】卓上レンジフード・小型換気扇

YGMA-X100だけでは煙やニオイが気になるという場合、卓上で使える小型の換気扇や卓上レンジフードを併用する方法がある。グリルのそばに置いて煙を吸い込む仕組みの製品で、5,000〜15,000円前後の価格帯でさまざまなモデルが販売されている。

完全に煙をゼロにする効果は期待しすぎない方がいいが、部屋のニオイが翌日まで残るのを防いだり、煙感知器が鳴りにくくなったりする効果は十分に期待できる。特にマンションで換気扇の位置がダイニングテーブルから離れている場合や、冬場に窓を大きく開けられない環境での焼肉では、あると体感的な快適さが変わるアイテムだ。

ただし、YGMA-X100本体が4,000円前後であることを考えると、5,000〜15,000円の卓上換気扇を追加購入するのであれば、最初から吸煙ファン内蔵のXGRILL STORM(9,778円前後)を選んだ方がトータルのコストパフォーマンスが高いというケースもある。購入前に自分の使用環境と優先順位を整理しておくと判断しやすい。


【手入れが楽になる】アルミホイル・キッチンペーパー

地味ながら毎回の使用で確実に役立つのがアルミホイルとキッチンペーパーの組み合わせだ。どちらも家にあるものなのでわざわざ買い足す必要はないが、積極的に活用する使い方を知っておくと後片付けが格段に楽になる。

キッチンペーパーは調理後の拭き取りに使うだけでなく、使用前にプレートに軽く当てて余熱の確認をするのにも使える。水を数滴垂らすよりもキッチンペーパーをプレートに軽く触れさせる方法で、充分に温まっているかどうかを感触で確認できる。

アルミホイルは野菜や小さな食材を落とさずに焼くための受け皿として使うと便利だ。小さく折りたたんでプレートの一角に置き、その上でもやしやガーリックチップを炒めるように焼くと、プレートの隙間から食材が落ちる問題を回避できる。また、チーズやバターを入れた小さなホイル皿をプレートに置けば、ソースやディップを作りながら焼肉を楽しむこともできる。


【食材選び】おうち焼肉をさらに美味しくする肉の選び方

グリルのパフォーマンスを最大限に引き出すには、食材の選び方も重要だ。YGMA-X100は1,000Wの電気ヒーターで加熱するため、薄切り肉との相性が特によく、厚切りの肉よりも素早く均一に火が通りやすい。

スーパーで手に入る一般的な焼肉用の牛カルビや豚バラ(2〜3mm厚)は、このグリルで最も扱いやすい食材だ。肉の質にこだわりたい場合は、ネット通販で購入できる国産牛の薄切りや、塩麹・醤油ベースで漬け込んだ味付け肉を試してみると、自宅でも焼肉店に近い体験ができる。

タレについては、市販の焼肉のタレをそのまま使うと焦げやすいという弱点がある。焼いてから後でタレをつけるスタイルか、砂糖分の少ない塩ダレや塩・ごま油のシンプルな味付けを選ぶと、煙や焦げ付きを抑えながら肉本来の旨みを楽しみやすい。


【収納・保管に】専用収納バッグ・ケース

使用頻度が低い人ほど、収納方法を考えておくと取り出しやすくなる。YGMA-X100本体(幅39×奥行25×高さ8.5cm)はコンパクトなサイズのため、市販のキャンプ用収納バッグや巾着型のポーチに収まるものが多い。

プレートやコントローラー・コードをまとめてひとつのバッグに入れておくと、次に使うときにパーツを探す手間がなくなる。プレートの焼面が他のものと接触して傷つかないよう、キッチンペーパーや柔らかい布を挟んで保護しておくと、コーティングの保護にもなって一石二鳥だ。

棚の上や引き出しの中に収めやすいサイズ感なので、専用ケースにこだわらなくても使いやすい収納場所を確保するだけで十分だ。日常的に使う場合はコンロまわりのすぐ手の届く場所に置いておくと、気軽に出して使えてほこりもかぶりにくい。

よくある質問まとめ

  • 購入前に気になる疑問から、使い始めてから直面しやすい疑問まで幅広くカバー
  • 実際のユーザーレビューやクチコミで繰り返し登場する質問を中心に厳選
  • 公式情報と実際の使用感をもとに、正直な回答を掲載

Q. 本当に煙は出ないの?「約70%カット」って実際どのくらい?

結論から言うと、完全に煙がゼロになるわけではない。「約70%カット」という数値は、山善の従来ホットプレートとの比較試験によるもので、一般的なホットプレートで焼肉をするよりは煙が大幅に少なくなるという意味だ。

実際の使用感としては、換気扇を回しながら使えば室内に煙が充満するほどにはならないという評価が多い。窓を少し開けておけばさらに快適だ。ただし、タレ付きの肉を強火で焼いた場合や、脂の多い豚バラを連続で焼いたときは、それなりに煙が出る場面もある。「完全無煙」ではなく「大幅減煙」というイメージで捉えておくと、購入後のギャップが少ない。


Q. プレートは丸洗いできる?正しい洗い方を教えてほしい

「プレートは水洗い不可」と誤解しているユーザーが多いが、正確には「コントローラーの差し込み口(電気接点部)を濡らさなければ水洗いができる」というのが正しい情報だ。差し込み口部分を上向きにした状態でスポンジと中性洗剤を使って洗えば、普通に水洗いが可能だ。

ただし、差し込み口を水に浸けたり、水をかけたりすることは厳禁だ。万が一濡れてしまった場合は、完全に乾燥させてから使用すること。水トレイは取り外して完全に丸洗いできるため、こちらは気にせずシンクで洗って問題ない。洗い終わったあとはしっかり乾かしてから収納するのが基本だ。


Q. 1人暮らしにちょうどいいサイズ?2人だと狭い?

1人での使用には十分すぎるくらいのサイズ感だ。プレートサイズが幅30cm×奥行20cm程度あるため、1人分の肉と少量の野菜を同時に置いても余裕がある。ひとり焼肉を楽しむ用途としては非常に使い勝手がいい。

2人での使用については、少量ずつ焼いては食べるペースであれば十分楽しめる。ただし、2人でたっぷり食べたい、たくさんの食材を一度に並べたいという場合はやや手狭に感じる場面が出てくる。「焼く量を絞って食べるスタイル」が2人使用のコツだ。3人以上の場合は、このサイズでは明らかに物足りなくなるため、最初から大型モデルを検討した方がいい。


Q. キャンプやアウトドアで使える?

YGMA-X100は電源がAC100V(家庭用コンセント)の電気式グリルのため、コンセントが確保できる環境でなければ使用できない。一般的なキャンプ場でのアウトドア使用は難しく、電源付きのキャンプサイトであれば使用可能だが、本体重量1.8kgとコードが1.9mある点も携帯性の制約になる。

キャンプや屋外での焼肉を楽しみたい場合は、カセットガスで動くイワタニのやきまる系の製品の方が適している。電源の確保が確実にできるグランピング施設やコテージ、バンガローでの使用であれば問題なく活躍できるが、本格的なアウトドア用途にはあまり向いていない製品だ。


Q. フッ素コーティングが剥がれてきたら体に害はある?

フッ素コーティング(PTFE樹脂)は、通常の調理温度範囲では安定した物質であり、剥がれた破片を誤って食べてしまっても体内で吸収されずにそのまま排出されるとされている。フッ素コーティング自体が人体に重大な悪影響を与えるという科学的根拠は現時点では示されていない。

ただし、コーティングが大きく剥がれた状態のプレートを使い続けることは、食材の焦げ付きや焼きムラの原因になり、調理の質が落ちる。また、見た目の観点からも気になるようになってきたら、プレートの交換または本体の買い替えを検討するタイミングと考えるといい。


Q. 保温機能はある?どのくらいの温度を保てる?

温度調節ダイヤルを「保温」の位置に設定すると、約80℃の温度をキープする保温機能がある。焼いた肉を冷めにくくしておく用途や、鍋のスープを温め続けるような使い方には対応している。

ただし、保温モードは調理には向かない温度帯で、肉を新たに焼くには低すぎる。食事中に焼きながら食べるスタイルでは、保温を使う場面はあまりない。どちらかといえば「食事の途中で少し離席するときに冷めすぎないようにする」という使い方が現実的だ。


Q. 電気代はどのくらいかかる?

消費電力は1,000Wで、電気代の目安は一般的な電力単価(約30円/kWh)で計算すると1時間あたり約30円だ。焼肉1回の使用時間が1時間〜1時間30分とすると、1回あたり30〜45円程度の電気代になる。月に4回使っても月間120〜180円、年間でも1,500〜2,000円程度の追加コストに収まる計算だ。カセットガス式のグリルと比べて燃料費がかからない分、ランニングコストは電気式の方が長期的に有利になりやすい。


Q. 保証期間はどれくらい?故障したらどこに相談すればいい?

メーカー保証は購入日から1年間だ。保証の対象は一般家庭での通常使用による故障に限られており、商業用途(飲食店など)での使用による故障や、水の浸入・落下による破損は保証対象外となる。

保証期間内の故障については、山善のサポート窓口に問い合わせることになる。山善の公式サイト「YAMAZEN BOOK」にサポート・お問い合わせページがあり、メールでの問い合わせに対応している。保証期間を過ぎた場合は、本体価格が4,000円前後という水準のため、修理費用を考えると新品を購入する方が現実的なケースが多い。


Q. SLG-X125とYGMA-X100、どちらを買えばいい?

この2つはコードの長さ以外はまったく同じ仕様の製品だ。YGMA-X100のコードが1.9mなのに対し、SLG-X125は2.5mのロングコードを採用している。価格差もほとんどなく、SLG-X125の方がわずかに安い場合もある。

使う場所のコンセントまでの距離が2m以内であればYGMA-X100で問題ないが、テーブルとコンセントの位置関係に不安がある場合はSLG-X125を選んでおく方が安心だ。コードが短くて届かないというトラブルは使い始めてから気づきやすい失敗のひとつなので、部屋の間取りを確認してから選ぶことを強くすすめる。


Q. たこ焼きや他の料理にも使える?

標準付属のXカットプレート1枚のみの構成であるYGMA-X100では、たこ焼きプレートや平面プレートへの交換はできない。焼肉専用のグリルとして設計されているため、たこ焼きや炒め物には対応していない。

焼肉以外の料理にも使いたい場合は、平面プレートが付属するYGMB-X120(XGRILL +PLUS)か、3枚プレートが付属するYHP-TX130(XGRILL TRIPLE)を選ぶ必要がある。ステーキや魚の切り身、ウインナーなどはXカットプレートでもある程度対応できるが、あくまでも焼肉がメインの製品と割り切って使うことが満足度を高めるうえで重要だ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

家電が好きで、白物家電からスマート家電まで実際に使い比べてきた。スペックだけでなく、使いやすさや生活へのなじみやすさを重視して評価している。家電マニアでは、日常で役立つ家電の選び方と使い方を実体験ベースで発信している。

目次