スマホを2台持ちしたいと思ったとき、意外と迷うのが「サブスマホにどこまでお金をかけるべきか」という点です。
メインスマホにはある程度お金をかけても、2台目まで5万円、10万円クラスの端末を用意するとなると、さすがに負担が大きいと感じる人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、安さだけを優先してしまうと、動作が遅かったり、必要な機能が使えなかったりして、「結局ほとんど使わなくなった」ということにもなりかねません。
そこで重要になるのが、サブスマホをメインスマホと同じ基準で選ばないことです。
サブスマホは、何でもできる高性能端末である必要はありません。むしろ、2台目に何を任せたいのかを先に決め、その用途に必要な性能だけを確保したほうが、無駄な出費を抑えやすくなります。
この記事では、サブスマホに向いているスペックや確認しておきたい機能、2台目ならではの選び方について詳しく解説します。
サブスマホまで高性能モデルを選ぶ必要はない
メインスマホを購入するときは、カメラ性能や処理性能、ディスプレイ、ストレージ容量など、さまざまな項目を比較することになります。
そのため、サブスマホを選ぶときにも同じ感覚でスペック表を見てしまい、「RAMは多いほうがいい」「カメラも高性能なほうが安心」「長く使うなら上位モデルがいい」と考えてしまいがちです。
しかし、実際のところ2台目でもメインスマホとまったく同じ使い方をする人はそれほど多くありません。
サブスマホは、メイン機の代わりをもう1台用意するものではなく、メイン機の負担を減らしたり、用途を分担したりするための端末として考えたほうが選びやすくなります。
まずは2台目に何をさせたいのかを決める
サブスマホ選びで最初に考えたいのは、性能ではなく用途です。
たとえば、仕事とプライベートで電話番号を分けたい人もいれば、外出時のナビ専用として使いたい人もいます。また、動画や音楽の再生、テザリング、電子決済、ゲームのサブアカウントなど、2台目の使い道は人によって大きく異なります。
特に多いのは、次のような使い方です。
- 仕事用とプライベート用の連絡先を分ける
- Googleマップやカーナビ専用として使う
- YouTubeや動画配信サービスを見る
- 音楽再生専用端末として使う
- テザリング用として使う
- 電子決済用として持ち歩く
- メインスマホが故障したときの予備にする
このような用途であれば、必ずしも高性能なSoCや高性能カメラは必要ありません。
つまり、サブスマホは「高性能な機種をできるだけ安く買う」というよりも、「必要な用途を快適にこなせる性能を無駄なく選ぶ」という考え方のほうが向いています。
ただし安いだけのスマホを選ぶのもおすすめできない
サブスマホは高性能でなくても構いませんが、だからといって、とにかく一番安い機種を選べばいいというわけでもありません。
極端に性能が低いモデルを選んでしまうと、アプリの起動に時間がかかったり、地図を開くたびに待たされたりすることがあります。
普段はあまり使わないサブスマホだからこそ、必要なときにすぐ使えないとストレスを感じやすいものです。
そのため、価格だけではなく「最低限快適に使える性能」があるかどうかを確認しておく必要があります。
サブスマホでも普段使いに困らない処理性能は必要
電話やSMSしか使わないのであれば、処理性能はそれほど重要ではありません。
しかし、実際にはブラウザを見たり、地図を表示したり、SNSやメッセージアプリを使ったりするケースが多いため、ある程度余裕のある性能を選んだほうが使いやすくなります。
たとえば、Googleマップを起動しながら音楽を再生したり、ブラウザからLINEに切り替えたりすると、複数のアプリを行き来することになります。
このとき性能が低すぎると、アプリが頻繁に再読み込みされるなど、ちょっとした場面で不便を感じることがあります。
サブスマホだから性能を落としてもいい、という考え方自体は間違っていません。ただし、「安いから多少遅くても仕方ない」と思える範囲には限度があります。
価格と性能のバランスを考え、普段使いでストレスが出にくいモデルを選ぶのがポイントです。
2台目のスマホで特に確認したいスペック
サブスマホを選ぶときは、すべてのスペックを細かく比較する必要はありません。
むしろ、2台目の用途に関係する部分だけを確認したほうが候補を絞り込みやすくなります。
ここでは、特に確認しておきたい項目を紹介します。
RAMは少なすぎないモデルを選ぶ
サブスマホでも複数のアプリを使う予定があるなら、RAM容量は確認しておきたいポイントです。
RAMが少ない端末では、アプリを切り替えるたびに再読み込みが発生しやすくなり、使っているうちに動作の遅さが気になることがあります。
一方で、連絡専用や特定のアプリだけを使うのであれば、大容量RAMにこだわる必要はありません。
SNSやブラウザ、地図、動画アプリなどを一般的な使い方で利用するのであれば、価格とのバランスを見ながら、ある程度余裕のあるモデルを選んでおくと安心です。
ストレージ容量は使い方に合わせて決める
ストレージ容量については、サブスマホに何を保存するかで必要な容量が変わります。
電話やメッセージ、決済アプリ程度しか使わないのであれば、それほど大容量でなくても問題ありません。
ただし、動画をダウンロードしたり、音楽を端末に保存したり、電子書籍を多く入れたりする場合は、ストレージに余裕があったほうが使いやすくなります。
さらに、写真や動画をメインスマホから移して保管する予定がある人も、容量は確認しておいたほうがいいでしょう。
サブスマホは容量不足になってから買い替えるより、最初から用途に合った容量を選んでおいたほうが結果的に長く使えます。
サブスマホではバッテリー持ちを重視したい
サブスマホ選びで意外と見落としやすいのがバッテリーです。
メインスマホであれば毎日頻繁に画面を見るため、電池残量も自然と確認します。しかし、サブスマホはカバンやデスクに置いたままになりやすく、数日間ほとんど触らないことも珍しくありません。
その結果、いざ使おうとしたときに「電池が残っていない」という状況が起こりやすくなります。
予備端末として持っているのに、必要なときに充電切れでは意味がありません。
そのため、2台目ではカメラ性能やディスプレイの解像度よりも、バッテリー容量や待受時間を優先したほうが実用的なケースもあります。
ナビやテザリングに使うなら特に重要
サブスマホをナビ専用やテザリング用として使う場合、バッテリー性能はさらに重要になります。
地図アプリはGPSを利用するため消費電力が大きく、テザリングも長時間使うとバッテリーを消耗しやすくなります。
そのため、こうした用途では大容量バッテリーを搭載した機種や、省電力性能に優れたモデルを選んだほうが安心です。

SIMと通信機能は2台目だからこそ確認する
サブスマホでは、本体の処理性能だけでなくSIM周りの仕様も重要です。
特に、今使っているSIMを挿し替える予定がある人や、格安SIMを契約して使う予定がある人は、対応バンドやSIMの種類を確認しておく必要があります。
eSIM対応なら使い方の幅が広がる
最近では、物理SIMだけではなくeSIMに対応したスマホも増えています。
eSIM対応モデルであれば、SIMカードが届くまで待たずに回線を開通できる場合があり、2台目の回線を手軽に用意しやすくなります。
また、メインスマホとは異なる通信会社の回線を入れておけば、通信障害が発生したときのバックアップ回線として使うこともできます。
このように考えると、サブスマホは単なる予備端末ではなく、通信環境を分散させるための端末としても活用できます。

おサイフケータイを使うならFeliCa対応を確認する
安いAndroidスマホを探していると、基本性能は十分でもFeliCaに対応していないモデルが見つかることがあります。
サブスマホを動画視聴やテザリング専用として使うなら問題ありませんが、電子決済用として使いたい場合は注意が必要です。
特に交通系ICや電子マネーを使う予定がある人は、おサイフケータイ対応の有無を必ず確認しておきましょう。
一方で、決済をすべてメインスマホで行うのであれば、サブスマホにFeliCaは必要ありません。
つまり、FeliCaは「付いていれば得」という機能ではなく、自分の使い方によって必要かどうかがはっきり分かれる機能です。
使わない機能を削ることで、本体価格を抑えやすくなるのもサブスマホ選びのメリットです。
カメラ性能は優先順位を下げやすい
メインスマホでは重要なカメラ性能も、サブスマホでは優先順位を下げやすい部分です。
普段の写真撮影はメインスマホで行うのであれば、サブスマホに望遠カメラや高度な夜景撮影機能まで求める必要はありません。
QRコードの読み取りやメモ代わりの撮影、ちょっとした記録ができれば十分という人も多いでしょう。
スマホはカメラ性能が高くなるほど価格も上がりやすいため、ここを割り切れると予算を抑えやすくなります。
特に2台目の場合は、「写真をきれいに撮れるか」よりも「必要なアプリが快適に動くか」「電池が長持ちするか」のほうが実用面では重要です。
サブスマホは3万円前後から探すと選びやすい
サブスマホを購入する場合、ひとつの目安として考えやすいのが3万円前後の価格帯です。
このあたりになると、5G対応や大容量バッテリー、日常利用に十分な処理性能を備えたモデルも増えてきます。
もちろん、電話やメッセージだけに使うのであれば、さらに安いスマホでも問題ありません。
反対に、ゲームや動画編集、カメラ撮影までサブスマホで行いたいのであれば、もう少し上の価格帯を検討したほうが快適です。
つまり、「サブスマホは○万円以下で選ぶ」と最初から決めてしまうよりも、用途を整理してから価格帯を決めるほうが失敗しにくくなります。
サブスマホとして使いやすいモデルを選ぶポイント
実際に商品を選ぶときは、単純にスペックが高い順で比較する必要はありません。
むしろ、2台目として使いやすいかどうかを見ることが重要です。
普段使いもするならバランス重視
SNSやWeb閲覧、動画、地図、決済など、サブスマホでもある程度いろいろなことをしたい場合は、処理性能とバッテリーのバランスが良いモデルを選ぶと使いやすくなります。
このタイプでは、RAMやストレージに余裕があり、5GやFeliCa、防水・防塵などの日常機能が揃っている端末が候補になります。
メイン機ほど高性能でなくても、普段使いで不満が出にくいことがポイントです。
予備端末なら耐久性と電池持ちを優先
一方で、メインスマホの故障時に備えるための予備機として持つのであれば、カメラやゲーム性能はそれほど重要ではありません。
むしろ、長時間待受できることや、防水・防塵に対応していること、必要な回線が使えることのほうが大切です。
たまにしか使わないからこそ、必要なときに問題なく起動して使える端末を選んだほうが安心です。
2台目はメインスマホと役割を分けると使いやすい
スマホを2台持つなら、似たような端末を2台用意するより、それぞれの役割を分けたほうがメリットを感じやすくなります。
たとえば、メインスマホでは写真撮影やSNS、普段の連絡を行い、サブスマホではナビや音楽再生、仕事用の連絡、テザリングを担当させるといった使い方です。
役割を分けることで、メインスマホのバッテリー消費を抑えられるだけでなく、故障や紛失、通信障害が起きたときにも対応しやすくなります。
また、仕事用とプライベート用を完全に分ければ、休日に仕事の通知を見ないようにすることもできます。
2台持ちは単にスマホの数を増やすことではなく、使い方を整理することで初めてメリットが出てきます。

サブスマホに向いているのは「必要十分な機種」
サブスマホに高性能なモデルが必要かどうかは、最終的には使い方によって決まります。
本格的なゲームや動画編集、カメラ撮影を2台目でも行うのであれば、ある程度性能の高いスマホが必要です。
しかし、連絡用やナビ、動画視聴、テザリング、電子決済などが中心であれば、ハイエンドモデルまで選ぶ必要はありません。
その場合は、次のポイントを確認しておくと選びやすくなります。
- 普段使いで困らない処理性能
- 用途に合ったRAMとストレージ
- 十分なバッテリー容量
- SIMとeSIMの対応状況
- おサイフケータイの有無
- 防水・防塵性能
- 本体価格
サブスマホ選びで大切なのは、メインスマホと同じ性能を求めないことです。
カメラやゲーム性能など、メイン機に任せられる部分は思い切って優先順位を下げ、その代わりにバッテリーや通信機能など、2台目として重要な部分をしっかり確認する。
このように役割を明確にして選べば、必要以上に高いスマホを購入しなくても、実用性の高いサブスマホを選びやすくなります。

